今週ブログ担当の岡村です。
どうぞ一週間、よろしくお願いします。
テーマは、今回もフリー(自由)となります。
そこで、先人の残された素敵な言葉を紹介しながらブログを繋げてみます。
昭和初期、古典派鍼灸師の治療室にて。
施術を受けて満足し、質問する患者。
「先生のところに来る人は、
みんな治っていますね」
質問を受け、微笑みながら先師は答える。
「私は治る人だけ治療して、
治らない人は治療しないことにしています」
「だから、みんな治る者ばかりなんです」
「我々は生命を預かる商売ではないから、
来院した方で難しい人は、
断ることができるんです」、と。
このように、やれることがわかり、
またはっきりと断ることができるのは、
先人の知恵と経験だと思うんですよ。
そして、間のとりかた。
治療も指導も絶妙で、超一流だとわかる。
なぜならば、
来院して断った方がいたとしても、
流れに寄り添うのは今ではない、と
認識して指導しているからです。
治療とは、その場で終わりじゃない。
今だけ、手をかけることだけではない。
そのフィールド(場)で、必要最小限。
絶妙なタイミングで、
適切なアプローチに導けること。
治療者とは指導者になってこそ、養生までも
超一流なのだ、そのように考えています。
2024年秋季東京操体フォーラムは11月23日(土)勤労感謝の日、、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。