東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

熟成する人生⑦

環境も、「家」も「からだ」も丁寧に扱う。

感謝に繋がるように大切に意識したい。

 

それを、代々自分の責任において、大切に発酵させながら使い続けていく。

 

丁寧に扱う。

自分のだけのモノという捉え方を外し、「からだ」をお借りしているといった意識を持てば、まさに、熟年以降も熟成させていくことができる規格・構造であり、デザインなのである。

 

今風の住宅は、壁が多く、窓がないようなデザインが流行っている。

昔は、掃き出しの窓が主流で、箒で塵を外へ出し、換気は常に窓で行っていた。

 

今は循環式換気扇で、常に空気が循環すれば、窓は必要最低限で良いといった考え方になる。

 

日本の住宅、そして海外の住宅、それぞれの環境に合わせ、丁寧に使い続ける意識を持てば、

実は、最も新しい住宅というものが正解と言う事はないだろう。

 

ヒトの「からだ」も、数百、数千年の間に一気に変わる事は無いし、また今後も極端に変わる事はないことを考えれば、丁寧に使い、丁寧に発酵することを目的に、熟成させていくように、丁寧に扱えることこそ、「健康増進医学」といえるだろう。

 

言葉遣いも同じである。

心がけて良き言葉であれば、言霊は宿り、正しく美しき姿を成すだろう。

 

人生100年時代といわれて久しい。

六~七十年経ったらガラクタだとか、「老化現象」だとする意識こそ是正して頂きたい。

 

生まれてくるとき、亡くなってあの世に還るときは、裸一貫となるのだから大切して欲しい。

 

ヒトの言葉は運命のハンドルであって、

森羅万象、神仏の計らいごとでもある。

 

霊長類にあって、唯一発声による認識行動の文化社会を構築している。

その言葉も、「からだ」あっての賜。

 

「からだ」を卑下することにより、

いかに生き方をつまらなくさせているか。

勉強すればわかってくる「操体」では、

法則も真理あってのもの。

 

時には辛い痛みさえも感じることがある。

しかし、「からだ」は本人にも理解してほしいからサインを出しているのだ。

 

ワケがある。

救われている、そのワケを感じとれる!

健康増進に適う、その道標となる「操体」

コツコツを学んでおのずとわかってくる。

 

それでは、

一週間のお付き合い有難うございました。

明日からは、瀧澤副実行委員長の登場です。

お愉しみに!