東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「間に合っている」ことを感じる臨床①

今週のブログを担当する岡村です。

引き続きテーマはフリーとなります。

一週間よろしくお願い致します。

 

「100点じゃなくてもいい」は本当か?

——“間に合う”の意味を問い直す。

 

「間に合っている」という言葉について、考察してみたいと思います。

 

橋本敬三先生は、「100点を取らなくてもいい。60点くらいで“間に合っていれば”いいんだ」と語られています。

 

また、全く別の観点から、

人間が「あるものをないと思い、ないものをあると思う」ような思考を妄想と呼び、これに囚われることを「妄想苦」とも表現しています。

 

では、「妄想をなくして、間に合うように生きる」とはどういうことなのでしょうか?

 

そもそも「何が間に合っていればいい」のか、という問いが浮かびます。

 

「私自身」が間に合っていれば、

それでいいのでしょうか?

 

「内部環境」や「外部環境」でしょうか?

 

「からだ」が、間に合っているとは?

 

遺伝子や細胞、腸内環境の視点からは?

 

さらに、自分を超えた環境や社会、地球の生態系、宇宙全体にまで意識を広げると、何をもって「間に合っている」と言えるのでしょうか。

まとめ:“間に合っている”とは、ただ足りている状態ではなく、自然と調和した生の在り方を指しているのかもしれません。

 

               (続く)