「べらぼう」と天明の大噴火
先日「べらぼう」を見ていたところ、吉原から脱出成功した新之介とうつせみ(現在は農家?)が浅間山を見上げるというのがありました。
余談:鬼押出し(浅間山)での心霊写真
ちなみに私は林間学校で、浅間山の「鬼押出し」に行ったのです(鬼押出し:1783年(天明3)7月8日の浅間山の大爆発で噴出した溶岩流が凝固したもの)よ。
そこで記念撮影をしたのですが、私は丁度二列目か三列目の左一番端にいたのです。
で、私の肩に、手が何本か写っていたんです。
勿論びっくりしました。親に言うと、その手のモノを全く信じない母は「誰かの手だ」と言いました(誰かの手だろうけど誰の手だ)。
学年主任の先生が、お坊さんだったので(学校自体が芝増上寺系だったようなので、浄土宗系だったのかも)その先生に相談したところ
「天明の大噴火で亡くなった人達の霊が、たまたま女子中学生が林間学校でたくさん来たので、ついつい嬉しくなって出てきたらしい。心配しなくていいよ」と言われ、その写真はご供養してくれる、ということで終わりました(霊は複数いたらしい)。
なので「天明の大噴火→鬼押し出し→心霊写真」という図式が私の頭には浮かぶわけですね。
というか、女子中学生がわんさかいるのに、どうして私の肩なんだ?と思いますよね。
さて「べらぼう」では天明の大噴火の後、江戸にも灰が降った様子が描かれていました。
町に降り積もった灰を川に捨てろという奉行所からのお達しがあり、そういう面倒なことを「遊び」にしちゃう蔦重。そしてライバル鶴屋も蔦重を見直すという素敵な展開でした。
その後、丸屋を買い取った蔦重が日も暮れた丸屋を訪れると、ていさんが掃除をしています。
ぞうきんの縦しぼり
一緒になって雑巾をかけはじめる蔦重。
桶の側に行って雑巾を洗って絞ります。
お、蔦重、縦絞りしてます。
おていさんも雑巾を洗って縦絞りしてます。
2人で雑巾がけ
「みせじゃなくてたな」
「オレじゃなくてわたし」
これがきっかけで2人は祝言を挙げることになります。
所作指導の人もいるのだと思いますが、以前は雑巾を絞ると言えば、縦に絞ると習った記憶があります。
最近、雑巾を横に絞る人が多いのです。
が、横に絞ると親指に力が入ります。
なお、古い記憶ですが、確かイギリスでは雑巾を横に絞る人が多いと効きました。この辺りは、西洋で「モップを絞る機械」とか、マシンが発達した理由もあると思います。
また、日本の刀(引いて切る)と、西洋の剣技(フェンシングなどのように突くとか刀をぶん回してたたき切る)のように、遠心性と求心性の違いもあるのでしょう。
刀じゃないですが、包丁もそうですね。
和包丁は、お刺身を引いて切りますが、西洋の包丁は押し切ります。
最近の傾向ですが、年配の女性で「横に絞った方が、力が入る気がするから」と言って、雑巾を横絞りして、手首や肘を痛めているケースをかなり見ます。
力が入る気がするのではなく、やりにくいので、力が入っている気がするのです。
ここを改善してもらうだけでもかなり違います。
私のクライアントで、首の痛みが消えたという人もいました(先週の話です)。雑巾の絞り方と、床に落ちているモノの拾い方に注意してもらっただけで、二週間で首の痛みが消えたのです。
これは、からだの自然な(理に適った)使い方をしたので、首への負担が軽減したんです。
理に適った動作をする。これも実は立派な操体法です。
体操(体操ではないですが)みたいなことや、仰向けになって膝を左右に倒すとか、それだけが操体法ではないんです。
からだの使い方、動かし方を学び、疲れにくく壊れにくく、運動効率と作業効率がよく、美しく見える所作を学ぶ。それも操体法の一面です。
人間の手(上肢)は、構造から言うと、肩から肘までは一本の骨になっていますが、肘から手首までは、橈骨(とうこつ、親指側)と、尺骨(しゃっこつ、小指側)の二本の骨あり、この二本の骨が、手首の関節に繋がっているので、複雑な腕の動きができるんです。
なお、橈骨側(親指側)を使うと、この二本の骨が捻れてくると言われています。構造上の理由です。
尺骨側を使うと、これが自然な使い方なので、運動効率が上がり、動作に無駄がなく、脇がしまり、美しい所作になります。
ぞうきんを横絞りする→親指側を使う、親指に力が入る
ラケットを親指でぎゅっと握る→テニスエルボーの原因になる
美容師が親指に力を入れてカットする→腱鞘炎の原因
他にもありますが、親指に力をいれて手を使うと、親指を痛めたり、肘を痛めたり、首にも故障が起きたりします。
人間のからだって、繋がってますから。
この場合の注意です。
①小指側で絞る、というのは小指だけで絞るわけではありません。小指を運動力点、作用点として、だいたい中指を介して小指側側(こゆびそくがわ)で絞ります
②縦絞りをする場合に、親指を使って絞る必要はありません(何人かに1人は、縦絞りをしているのに親指で絞る人がいる)。中指を介して小指側側で絞りましょう
最初は慣れないかもしれませんが、小脳のパッケージ化(無意識にできるようになるまで落とし込む)まで行けば十分です。