東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

からだと症状を考える

第2日:基礎構造の歪みとは

 

昨日は「病名ではなく、本人の実感が何よりも先」という話をしました。

では、

その実感はどこから生まれるのでしょうか。

 

答えは、からだの基礎構造にあります。

本来、人のからだは、しっかりとした足底からの構造上にあって成り立っています。

 

橋本敬三先生は、人間は動く建物である、と

書籍で伝えています。

 

基礎構造が動くことを、単純に運動としてのみ捉えるのではなく、蠢めくような生命体として捉えていることは鍵になります。

 

それが日々の姿勢や動作で、少しずつ、

ズレや偏りが生じると、全体のバランスは徐々

に崩れていきます。

 

 

歪みは不調を呼ぶ

 

この歪みは、目に見える姿勢や動きだけでなく、内臓の働きにも影響します。

 

たとえば、

筋肉や皮下組織に関節の動きは、

皮膚上に如実に現れてきます。

(医療者でも意外と知らない傾向にあり、

 内臓関連痛や内臓体壁反射、等があります)

 

ほんのわずかな歪みでも「からだ」は、

敏感に反応します。

 

結果として、

「なんとなく疲れる」「調子が出ない」

といったサインが現れるのです。

 

 

 

今日のまとめ

 

からだの不調は、病気という形をとらずに、小さなアンバランスから始まる。

 

明日は、運動器系と体液の循環について考えてみましょう。

 

 

2025年秋季東京操体フォーラムは11月24日(月)勤労感謝の日振替にルーテル市ヶ谷センターで開催致します。

テーマは「解禁・新重心理論」です。おたのしみに。