東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

重心の偏差は歪みである

第7日:自然と調和した生き方

 

この一週間で、からだの不調の原因と仕組み、

回復への道筋を追ってきました。

 

「からだ」は機械ではなく、自然の中を流れる

一筋の川のようなものです。

 

自然現象とは、

光の波動、熱の圧、引力(=重力)その繋がり

すべてに調和しています。

 

滞りが生じれば腐敗し、歪みが増せば流れは

停滞して悪くなる。

 

だからこそ「力を抜き、自然に任せる」ことで

本来の息を通し調和した循環が鍵なのです。

 

 

操体法も、進化して調和しているのです。

 

からだの声に耳を傾け、快をきき分けて味わい更に、重さを感覚し重心にも流れを感じる。

 

重心の感覚。

そのシンプルな感覚こそ、毎日を健やかに、

自然と調和して快適に過ごす秘訣なのです。

 

からだは思っている以上に賢く、有難いもので

自然と調和する力を持っています。

 

その智慧を感じるには、頭でっかちになりすぎないよう、息も少しずつ整えていきましょう。

 

力を抜き、自然に任せ、原理原則に沿って、

からだを無理に押さえつけず、

「気持ちのよさ」を感じて元に還すことで、

自然に回復を促すことができます。

 

からだの声に感覚を傾け、本来の創生されし

重心の適性な流れに任せること。

 

そうなんです。

生命の基本的な運動力学に委ねること。

そして、意識の重心をうつすこと。

これが最もシンプルで確実な健康法です。

 

病名や症状ばかりにとらわれるのではなく、

「からだの基礎構造」「流れと動き」

「自然治癒力」 に注目してみてください。

 

 

最後に。

 

私事ですが、このところ朝起きは習慣となってしまい、どんな遅くても4時半には目が覚め、早いと4時には目覚めてしまいます。

 

なので、朝起きて十分に贅沢な間を味わいながら、操法を通し、からだの声を十分にきき分け感じた後、重心と引力をからだに満ちるまで、流れを感じる操法を通しています。

 

そこでからだに教えて頂いたことで、先日

ありがたい言葉があったので記してみます。

 

「僕は、吸気、僕は吸気、僕は吸気」です。

これは何かしら味わいがあるのです。

「僕で吸気」ではなく「僕に吸気」でもなく「僕が吸気」でもなかったのです。

生命の基本的な運動力学に委ねること。

そして、意識の重心をうつすこと。

 

それでは、

一週間のおつきあい有難うございました。

 

明日からは、天高く馬肥ゆる秋に岩手の久慈より瀧澤副実行委員長の登場です、お愉しみに!

 

 

2025年秋季東京操体フォーラムは11月24日(月)勤労感謝の日振替にルーテル市ヶ谷センターで開催致します。

テーマは「解禁・新重心理論」です。おたのしみに。