おはようございます。
昨日紹介した三浦寛先生の、新書のまえがきにある文章。
操体法で言うところの「ボディの歪み=運動系の歪み」も、重心の偏差によっておこる現象ではないか……。
何故このような書き方をしているのか。
それは、重心の定義が変わる事で、操体法のステージが全く変わってしまったからだと思う。
操体には、創始者である橋本敬三先生の時代から研究が続けられてきた身体運動の法則というものがある。
この身体運動の法則を基に、操体の臨床応用として操体法があり、動かして診るという他に類のない動診、操法がある。
身体運動の法則は、操体法の根底を成しているとも言える。
身体運動の法則は「重心安定の法則」「重心移動の法則」「連動の法則」の3法則からなる。
この3法則の重心の定め方は、世間一般に浸透している構造力学、静止力学的な体幹正中中軸に定めてしまっていた。
動かして診る操体法なのに、動きの流れからの重心の定め方ではなかったのだ。
私達のボディは動くし、動く事でバランス制御を可能としている。
そのバランス制御に向くからだの動きからみた重心は、人間が頭で当然の如く考えている重心の所在とは違う事を、三浦寛先生は突き止めた。
操体法は根底から覆った。
勿論、良い意味で覆った。
はじめにボディの歪みありきで診断、操法を行うのではなく、ボディの歪みは重心の不正からなる現象なのであり、みるべきはからだにとっての重力と重心の問題なのであり、ゆえに重心の適正をはかっていくというふうに、ステージが変わったのだと思う。
