東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

知らなかった世界は、まるで夢と魔法の王国?

“皮膚の操体”この皮膚に問いかけていく操体法を知ったのは、今から九年ほど前のことでした。


当時、鍼灸接骨院操体法(比較対称の第一分析)を取り入れて行っていた私は、あるきっかけで、東京の三軒茶屋にて講習会をされている“三浦 寛”先生に操体法を教えて頂くのですが、そこでビックリ(たまげた門左衛門!)したことは・・・、


橋本敬三先生の本に書かれていないこと!をされていることでした。(聞いてないよ〜と初めは思いましたが、後から気が付いたら”同じ”でした。)
正直面喰らいましたね!・・・どうしようかと思ったくらいです。
“痛いほうから楽なほうへ”ではなくて、「気持ち良さを聞き分ければいいんだ!」
「気持ち良さで治るんだからな」でしたから。


今でこそ操体法の基本のように“気持ちの良さ”という言葉があります。
でも、ここまでこだわっていらっしゃるとは・・・。


そんなこんなで、接骨院で「どうでしょう気持ち良さがありますか?」と初めて口にしたときに、自分の意識が変わりました。(他の治療のスタンスさえ変化いたしました)


ひと月に二日間、東京での一年間の講習も終わりに近づいてきて最後の頃です。
三浦先生は、皮膚へ問いかける操体を私たちに見せて下さったのですネ。


「何しているんだろうか?」以外の思考は働きませんでした。
無理もありません、当時の私は一極微(第二分析)だけで精いっぱいだったのです。


それからというもの、私の操体は“気持ち良さを味わう”ものとして臨床に生かし、
充実したものとなっておりましたが、正直“皮膚”にはついていけませんでした。
その最たる理由は、“何をしているのか完全に理解できないから”でした。


そして、十分に間に合っていると感じて(信じて)気持ちの良さを、動きによって患者さんのからだに聞き分けさせて頂いておりました。


それからもずっ〜と、第五日曜日にだけは三軒茶屋へ欠かさず伺いまして学ばせて頂いたのですが・・・その時のことは忘れられません。
ある時、私が“皮膚”に問いかける操法、(つまり渦状波ですね)のモデルにさせて頂いたのです。
一瞬、何が起こっているのか全く理解できませんでした。


まるで床が抜けおちたように背中の感覚が抜けていき、自分のからだが半分無くなってしまったのです(感覚が!)


思わず声をあげました「怖いッコワイ〜!」すると三浦先生は「大丈夫だからネ、委ねてそのままからだに委ねなさい・・」と。


ちょっとそれからは勝手にからだの中から動くような感覚があって、そのまま委ねてみると・・・からだが意思をもった生き物のように“うごめき”はじめ、何かからだが付けてくる感覚というものに、に驚きつつも(誰でもそうなのでしょうか?)なんとも言えない
体験したことのない“原始感覚のうちの未知の部分”を体感しながら感動しておりました。


それからというもの・・・。
この“皮膚”というものに問いかけるのは、第二分析とは全く違う意識を持つことが出来なければ、本当の“皮膚に問いかけていく”操法にならないだろうナ、(個人的意識の問題ですが・・・)と、学びの日々が続くのです。


私の考え方では、
一つのものごとを理解し、自分の中に“腑に落ちた”本当の理解をするためには、それを難産の挙句、血と汗と涙を流し、その苦労の末に産み出された(もともと備わっている自然法則なのですが、普通は?気がつかないレベルにあるのでしょう)成り立ちまでをも理解したいのです。


どのような治療を学ぶにしても、ただ上辺だけ真似たり、方法そのものに夢中になってしまい、それを例え使いこなしたとしても・・・もともと創始者(どこまで突き進むのかはその方次第ですが、サムシンググレートまで?)の“想い”まで含めて学ばせて頂く謙虚さが必要ではないでしょうか。


そして、歩みの遅い私はお陰様で一つの大きな決断を致しました。
これからの自費での臨床は、じぶん自身に嘘のないものにしよう!
誰かに言い訳しないものにしよう!(私は今まで逃げてしまっていましたから・・)
生きているのではなく、 “生かされしイノチ”
その目的に適う臨床を学び続けよう!


それがどんなに自分の意識の変化があることか!びっくりです。
(心身魂をもって味わうことになるのですが)


その詳細は・・・今日の夜に続く〜〜(またかよ!って突っ込まないで下さいネ)



岡村 郁生



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