東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

 コアリズム

2、3カ月前からウチの奥サマが、何やら怪しい運動を始めています。

それは「コアリズム」という、ラテンダンスエクササイズ。

とにかく画面に映っている先生の腰は「これでもか!」というくらい凄い動きなのです。



ウチの奥サマの動きは何だかロボコップみたいですが、

ストレス解消、リフレッシュという感じで結構楽しいらしいです。

ワタシも試しにやってみましたが、いつもと違うところを結構使います。

「コア」というくらいですから、普段意識出来ないような深層筋がポイントなのでしょうが、

ワタシの体力ではとてもついていけません。

ギックリ腰でダウンする前に、とっとと退散しました。


「いつもと違うところが動く」とか「伸びる」という言葉は、操体の臨床でも患者さんから聞かれます。

いつも使っている部分だけで間に合っていれば、歪みが固定されることもないのですから、

普段使わない筋肉が刺激されることで、そこがほぐれ、循環が促進されて良い効果が出るのでしょう。

でも、同じからだの動きでも、運動による動きと、そのまま治療に繋がる動きでは違いがあります。

その違いは感覚です。つまり「気持ちのよさ」です。

運動は運動で素晴らしいのですが、「自力自療」というそのまま治療に繋がるような効果を出すには、

「気持ちのよさ」をききわけて、「味わう」という一連の流れが大事になります。

橋本先生が「動きより感覚の勉強をしなさい」と言われた意味を、しっかり噛みしめる必要がありますね。


1週間ありがとうございました。来週はハマの若大将、西田さんです。


中谷之美