They lived happily ever after. : それからずっと幸せに暮らしましたとさ。
というのはおとぎ話の決まり文句である。
私が好きな映画に、「Ever After」というのがある。
主演は4歳の時「E.T」で主人公エリオットの妹役で天才子役として注目された、ドリュー・バリモア。
しかし、その後私生活が荒み、9歳で飲酒、10歳でマリファナ、12歳でコカインと大変なBad Girlぶりだったのだが、20代後半の本作あたりから、いい作品に恵まれ、見事にカムバックした次第である。
最近の代表作は、「チャーリーズ・エンジェル」「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」など。最近は一時期の荒みぶりが想像できない位美しく、米『People』の『モスト・ビューティフル・ピープル2007』で第1位に選ばれた。
話を戻すと、この作品はいわゆる「シンデレラ」の話である。シンデレラと言えば、誰もが知っているとおり、継母と異母姉妹に苛められ、下女同然に扱われていた貴族の娘、シンデレラを可哀想に思った魔法使いのお婆さんにカボチャの馬車とドレス、ネズミの御者を用意してもらい、舞踏会にガラスの靴を履いていくのだが、12時になったら魔法が解けてしまう・・というハッピーエンドの話だ。
この話の原型は古くはギリシャ時代からあり、日本でも「粟福・米福」のようにモチーフが似た話がある。世界中にある、「ものがたり」の原型でもある。
『物語』については、この辺が詳しい。
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この映画は、最初にグリム兄弟が宮廷に呼ばれ、の陛下と呼ばれる貴婦人(ジャンヌ・モロー)が、曾祖母であるフランスの王妃の物語として聞かせる、という風に始まる。この話を軸に、フランスに来ていたレオナルド・ダ・ヴィンチが出てきたり(そんなのアリかい、というのは抜きにして)なかなか楽しめる。風景や衣装も素敵だが、ただそれだけではない。
そこに秘められているのは、シンデレラは単に気立てが良くて、運良く玉の輿にのった女の子ではなく、「実行の人」だったという力強いメッセージなのだ。容姿や優しさだけではなく、勇気と機転と実行力である。
私は年に1度くらいこの映画を一人で見る。見た後は何故かふつふつと元気が湧いてくるのだ。ドリュー・バリモア演ずるダニエル・デ・バードラック(パンチでぶん殴るとか、川に飛び込んじゃうとか)のアクションも痛快だ。
秋の夜長にいかがだろう。
http://movies.foxjapan.com/everafter/
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なお、意地悪な継母役は、『アダムス・ファミリー』のモーティシア役のアンジェリカ・ヒューストンがいい味を出している。王子様は全然目立たない(笑い)
もう一つお勧めは
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やらずに『あの時やればよかった』と、後悔するよりも、やって試して糧にすればいい。
『迷ったらやれ』というのは本当なのだ。
フォーラムも、操体の勉強もね(笑)
そういえば、後で気がついたのだが、紹介した二つの映画に、脇役で出ている女優がいる。両方の映画の役とも、主人公を力づける友人の役である。Melanie Lynskey (メラニー・リンスキー)という味のある個性派である