東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

マドリッドへ

旅の2日目は朝も暗いうちからスタートです。

ホテルを5時に出てアタルチュク空港からイスタンブールに向けて飛び立ちました。約3時間の距離、1時間の時差があります。
飛行機の中では、岡村さんに不思議なヨーグルトの話や何故この仕事をするようになったのかを聴かせてもらいました。旅をすると良いのはこういう話をふと出来ることにもあるんですね。
いよいよマドリッドに到着。当たり前ですが、トルコからスペインに入ってみるとまるで雰囲気が違っています。空気の感じ、人の表情や動きがこんなにも違うんだなと思います。また世界は広く、いろんな場所があるんだなと感じます。
早速空港を出てと思いきや、入国審査に手間取りました。入国審査はいつでも楽しいものではありませんが、この国のお役人やトイレの掃除のオバサンの動きを見ていると、この国の人は働き者には見えません。
さて出口では小野田先生とスタッフの森脇さんが出迎えてくださいました。初対面の小野田先生は「えっ本当に日本人?」と思うほどスペインの雰囲気を漂わせていらっしゃいました。
タクシーでホテルへ移動するタクシーの中では運転するオジサンのセレクトした音楽がスペインへ来た実感を盛り上げてくれました。

先生方より一足先に着いたので、ロビーで森脇さんのお話しをお聞きしましたが、森脇さんは首絞め強盗にあったことで小野田先生とのご縁があったとか。みんなそれぞれ不思議なご縁でこの場所にいるんだなぁとあらためて感じました。

荷物を解いてから小野田先生のやっておられる治療所と学校へと連れて行っていただきました。治療所の予想以上の大きさにビックリ。施術の為の部屋がいくつもあってワンフロアー全部が治療所です。インテリアも海外での日本人の仕事場という感じの独特なセンスでとても気持ちが良いところでした。またスタッフの方達もとても親切でにこやかです。それぞれ日本からのお土産をお渡ししました。すぐ近くの学校にもお邪魔しましたが、そこも小野田先生の気配りが感じられる素敵な場所でした。そうそう橋本先生と三浦先生の写真も飾られていました。
フォーラムの準備や学校での指導についても小野田先生は熱く語られました。その姿を拝見して、スペインでのフォーラムが楽しみになるのと同時に、25年以上海外の地で指圧をされてこられたというのは、やはり簡単なことではなく、これだけのエネルギーが必要なんだなぁと納得しました。
その後近くのレストランで食事。スタッフの森脇さんが「スペインは食べるものがいい」と言われていましたが、サラダやイカのフライのカラマリ、チーズ、ハム、ビールどれも美味しいものばかりです。
知らないオジサンが店に入ってきて何故か小松さんにタバコをねだるという場面もありました(笑)。小松さんは何故かこういう方に好かれるらしいです。

レストランから小野田先生の学校へ戻り、小野田先生をお待ちする間にお互い足趾の操法をやったりしました。海外で畠山先生に足趾の操法をするなんてなかなか感動的でした。


小野田先生が来られたので、そこから地下鉄にのってマヨール広場へ向かいました。
その道すがら気が付いたのですが、この街が大阪にとてもよく似ているのです。それは街の空気の感じというのか、雰囲気というのか、まぁ簡単に言ってしまうと治安の悪さということなんですが(笑)、人の気配は濃くあるのですが、それでいながら少し寂しいような悲しいような雰囲気が漂っています。一瞬大阪に戻ったかと間違えるような感覚がありました。自分でも意外でしたが、大阪に似ているということでマドリッドに親しみを持つとは思いませんでした。地下鉄の中の雰囲気も大阪にソックリでした。

しかしマヨール広場の辺りに着くと雰囲気がまた変わります。古い石畳と石造りの建物の街並と行き交うたくさんの人の賑わいが街の空気を楽しいものに変えていました。9月のこの時期でもまだ日が暮れるのが遅いので夕暮れの雰囲気をゆっくり味わいながら街を歩く事が出来ます。この雰囲気で夜も長いんじゃ、つい遊びたくなるよなぁと納得しました。

途中で寄った市場も楽しいところでした。野菜や果物、肉、魚、いろんな食べ物がとてもキレイに並べられていてつい食べてみたくなります。果物がおいしい土地なのか、いろいろなジュースがとても美味しかったです。

その後はみんな寝ていないし少し遅いのでスーパーで買い物をしてホテルに帰ることに。
スーパーに行ってみると、これがまた美味しそうなんですね。あんなものもあるこんなものもあると、すっかり興奮してしまいました。誰が食べるんだ位に買い込んだのでタクシーで移動する事に。
僕らの乗ったタクシーは運ちゃんが欲を出して遠回り。ボラれましたが、そこは小野田先生と小松トラベルの活躍で解決。やっぱり言葉が通じない外国なんだなと思わせる一件でした。

ようやくホテルに帰って一段落。三浦先生はさらに岡村さんたちとお話しをされていたようですが、僕は部屋に帰ってダウンしました。

3日目につづく


山本明


10月2日から視診触診、連動の体得などをはじめ、操体に必須のスキルを学ぶ、
操体法東京研究会2010年秋季集中講座(全10回)を行います。
11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。