東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

スペインへの旅

お久しぶりです。山本です。今回も大阪からお送りします。一週間のお付き合いを願っておきます。
今回は、スペインはマドリッドでの「操体フォーラムinマドリッド」に参加して一昨日帰ってきたばかりですので、時差ボケでモーローとしながらスペインへの旅で感じたことを書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

スペインへの旅は、9月15日まず成田からイスタンブールへの飛行機から始まりました。
メンバーのそれぞれが福岡、島根、大阪、京都、静岡、神奈川、東京と日本各地から成田に集合です。


三浦先生は下駄履きで成田に登場(笑)。この下駄は、この時点で既に一部の人間には伝説の下駄でしたが、スペインへの旅で新たな伝説が刻まれるとはこの時思っていませんでした。謎の文字が刻まれています(笑)。

成田からは11時間半、約半日の旅になります。旅慣れている方は何ともないんでしょうが。僕は海外への長時間の飛行機が20年ぶりくらいでしたので、それだけでもクタビレてしまいました。あの狭い席でシートベルトをして外も見えず窓も開けられず途中で降りることも出来ずに、ただただ出される食事を食べていると養鶏場のニワトリの気分とはこんなもんだろうかと思います。まだこの時は時差というものがどんな感じなのか実感していませんでしたが、からだのリズムがおかしくなっているところに何度も食事が入るので(畠山先生にお聞きしたところ万が一の遭難のためにハイカロリーにされているらしいです)、余計にオカシクなってしまうんですね。今回はトルコ航空でして、物珍しさもあり、勿体なくもあり、ついつい機内食を食べてしましましたが、余計にクタビレてしまいました。
さてニワトリ気分でも一様人間なので、座席の前にはモニターが付いていて映画やら音楽やらゲームやら乗る人を飽きさせない工夫がされていますが、今回僕がずっと見ていたのは、今飛行機はこの辺を飛んでいます、というのが地図上に出るものでした。いつもは日本が真ん中にある地図しか見ていないのでヨーロッパ中心の地図を右端の日本から飛んでいく図をみるというのが新鮮でした。極東というのはこのことかと思います。みんな自分がいる場所を中心のものを考えているということなんですね。


ウツラウツラしながらモグモグメシを喰いヨレヨレでイスタンブールに現地時間8時過ぎに到着しました。


三浦先生の下駄の音がアタルチュク空港にカランコロンと響きわたります。ちょうど日本で柔道の世界大会が開かれていてトルコの選手らしき人達も一緒の飛行機だったのですが、大男たちがこの音は何だろうと辺りをキョロキョロ振り返っているのが可笑しかったです。

日本から最初に降りたということもあってアタルチュク空港は、異国に来たという感じでした。日本人があまりおらずいろんな肌の色の人達がいろんな服を着て入国審査に並んでいます。僕は不審者顔なのか、以前の海外旅行で何回も入国審査に手間取った経験があるので最初の入国審査にちょっとドキドキしましたが普通に通れて一安心しました。
翌朝すぐマドリッドへ飛ぶためそのままトランジット用のホテルに向かうはずでしたが、そこは異国のこと、なかなかデスクがわからず辿り着いても何人かわからないオバサンが何語かわからないけど散々ゴネていたりしてなかなかホテルに向かうことが出来ません。だんだん異国を旅してるんだなという気分になってきました。しかし今回の旅では我がメンバーに小松トラベルという特務機関が設置されておりまして、その活躍で様々なトラブルは迅速に解決されるのであります。ですので異国の夜の空港でなかなかホテルに辿り着けない場合でも、それを安心して異国情緒として受け取ることが出来ました。迎えの車の中も何語かわからない言葉が飛び交っています。

http://d.hatena.ne.jp/tokyo_sotai/files/IMG_0043.MOV?d=.mov
ようやく迎えの車に乗り込みましたが、ビュンビュン飛ばしているのにホテルにはなかなか到着しません。そのうち運ちゃんが道端の人に道を訊ねだしました(笑)。こりゃ大丈夫かいなと思いますが、もうこの辺が日本人の感覚と違うところで、向こうのみなさんノンビリしてるというかなんというか、キッチリするところが日本人とは違うんですね。呆れながらも感心しながらだんだん分かってきました。道端の店でヒマそうにTV見ながら店番してそろそろ店閉めようかと思ってるオッサンと道を訊ねながら僕らそっちのけでオッサンと世間話する運ちゃんを見ているうちに、なんだあんまり大阪と違わないなと思えてきました。空港では肌の色も着る服も言葉も習慣も違うと思ったけど、結局同じ人間が生活しているって事は一緒なんだなと思いました。

そんなこんなで大部時間がかかりましたが、ようやくホテルに到着。一息ついてやっぱり遠いなぁ、でもこんな遠いところでも同じように人は生きているんだな、と実感しました。当たり前だけど異国で生活する人達を目の当たりにしてようやく世界の広さを感じました。
その晩は、隣で秋穂さんが本当にきもち良さそうに捻転しながら爆睡するのを見て、自分もうれしくなりながら結局夜を明かしました。
(2日目につづく)


山本明


10月2日から視診触診、連動の体得などをはじめ、操体に必須のスキルを学ぶ、
操体法東京研究会2010年秋季集中講座(全10回)を行います。
11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。