東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

大丈夫マイフレンド

「ハイ」今日も元気です、ありがとうございます。
間にあって頂きたいの・・(キミマロさん風)
争う 競う 闘う 相手がいなければ成り立たないことですね。
喜び 悲しみ 怒り 不安 自分のなかで感じ取っていることです。
老子の有名な言葉に「足るを知る」とあります。
操体では橋本敬三先生が「人間はうまれる前から元々救われている」といいます。
これはとても大切なこと、 同じような意味を含んでいるように感じます。
ある実行委員勉強会の時、三浦寛理事長は、
成長することは、「せいちょう」の文字で表すことが出来るんだよ。
一つには「肉体の“成長”」
一つには「霊的な“生長”」
この二つがある、と黒板に書いて教えて頂きました。
そもそも自分が「生かされている」とは何でしょう。
天然自然の法則のなかで生かされているからこそ、知らなくてはならない責任も生じる。
ここで橋本敬三先生のお話しされていた“報い”と“救い”が浮かびました。
この二つの調和をはかりながら、自分自身という軸を立てることは大切です。
ワタシも子供だった。そして子供と一緒にいる時、ふと教えてくれることがあります。
軸には縦の軸と横の軸があり、その中心に位置して産まれてくるのかもしれません。
操体で学ぶことは、自分に当てはまってくることですから、
からだのことを真剣に学び、心を耕すことを真摯に学ぶことは、
日々成長し、生長する自分を見つめることなのかな・・・と、そんなことを感じています。

このことは、橋本敬三先生が操体を学ぶ方の指針として残してくれたことであります。
そして三浦寛理事長を通じ“今もって”私たちに教えてくれていることなのです。
それこそワタシ自身が操体から学ぶ姿勢に通じることなのです。
あの世があるかどうか、そんなことは自分で決めたらいいのかもしれません。
しかし、この世にいる間は「自己責任生活」として、大切な営みをもって欲しいのです。
一つに「息」を継続して学んでいく意味であり、
一つに「食」を通じて学んでいく姿勢であり、
一つに「動」を通して識別していくことであり、
一つに「想」を観じて見つめていくことではないのでしょうか。
それは生き方そのものであって 意識の指向形態とも言えるかもしれませんネ。
そういえば、先日の東京操体フォーラムインスペインでお世話になった、
小野田先生は本当に操体を大切にして下さっています。
ワタシはハッキリと感じました。やはり私たちの大先輩なのです。
指圧の世界で有名になり、スペインのマドリッドに学校を構えて活動し二十五年以上お弟子さん達を育てながら、更に操体の神髄そのものをお弟子さんに伝えようとしています。
余談ですが、小野田茂先生とお話ししているときに、よく「大丈夫だよ」と言われます。
この“大丈夫”と言う言葉は、素敵な響きを感じますネ。
このすべての文字に共通して“人”が使われている。
三つも入っているのですから意味深長に感じますし、そこに大きな意味もあるのでしょう。
ここで終わったら・・・尻切れトンボかもしれません。
けれど、これ以上書き進めるとワタシ特有のクドさが爆発しそう(笑)なので、
今日はこれで失礼します。ありがとうございました。


岡村郁生


新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 
11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。