東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

なんで生きていられるのか

ただより高いものはないと言いますが、空気や水はその代表かもしれません。
 日本でも十五年ほど前から、ミネラルウォーターを買う事は一般的になってきましたが、
思い出してみて、私の若かった頃には水など普通に売っていませんでした。
 それどころか、高校生の時に初めてお茶を自動販売機で売り出したのを見て、「なんでお茶を売ってるの?」と、不思議に思いました。
 静岡県静岡市は、富士の雪解け水もあり、川も山も多く、雨も多く降る豊かな土地柄ですし、
お茶は家で淹れ飲むもの、というのが常識だったからです。
 まして(二十年前当時)には、水道水も美味しくて、
カルキ臭など全く感じませんから、運動した後にもそのままゴクゴク飲んでいました。
 なので、初めて東京OィOOーラOドで飲んだ水道水の味にはビックリ。
思わず入ってしまった夢の国だったからでしょうか(笑)
 初めて買い求めたミネラルウォーターを美味しく感じたのです。
 美味しい水って大切なんだな・・・本気で財布を見ながら感じました。
さてもう一つ大切なのが空気です。そして、空気のような存在と言う言葉もあります。
気にならない存在とか、意識されない存在としての意味で使われます。
そして、無くてはならない存在とか、失って初めてわかる存在という意味もありますね。
空気って・・・神サマのような、仏さまのような、目には見えないけれど有難いものです。
水も大切で有難いものです。しかしどこでも手に入るというものではありません。
その点で空気はいつでもどこでも、いくらでも、満足するまで吸い込み放題なのです。
お金を請求されることもなく、誰に気兼ねすることなく、
自分のペースで、体調に合わせて、必要なだけ遠慮無く頂けるものなのです。
よく考えてみましょう。これこそ人間にとって一番有難いものであり、これこそ無くては生きていけません。今のあこがれの人も、過去に存在したあの人も、未来に産まれるあの人も取り入れるものですから。
なにより、大切なことは”自然”にできるように・・・と。(神サマとか仏さまかわかりませんけれど)元々あるものなんだから、勉強しなくてもできるようにしてくれたんでしょうネ。
(しかも、それらを勉強する喜びを、しっかり残してくれた理由もあるように感じます)
だから、それを通じて教えて頂く事もできるわけです。
これを通じて私も少しずつ、謙虚な人間になってきました(数年前とは全く別人のようです)。
そして今もなお、操体を通じ「息・食・動・想・環境」とは何か常に真剣に問いかけています。
お蔭様で私達は三浦理事長のもと、操体の最前線で学び、操体の根本を教えてもらえるのです。
ところで聞いた話ですが、
実際に無酸素状態の部屋に知らずに入り、一息吸い込んだ人間は失神してしまうそうです。
アラ・・・失神ですって!(サア皆さんも大きく笑って笑って)
駄洒落ですか?い・・・いえ本当の事です。生かされているのが人間という分かり易い例です。

聖書によれば、神は「光あれ」と言っています。
光は空気と連動しているように感じます。そして地球という生命体を循環させている。
ということは、光あって、空気があり、そして水を海に帰し、その間にイノチを育まれる。
その循環の中に私たちは存在しているのでしょうネ。
私たちは、自分の生き方を、息のつきかたに学んでいく必要があるのではないでしょうか。

しかし変な話、息を吸っている時に「プ〜ッ」ってあるじゃないですか(しないって?)
ワタシも日によって、腹の黒さ加減か、自分のオナラながらクサい時があります。
ムムゥ・・ワタシの子供のオナラも三歳の割にクサいな・・。
エッ・・アナタのオナラは十倍臭いって?(家内談)それはどうも失礼放(こ)きました。
そう言えば、虫垂炎手術をした時に言われたことがあります「オナラが出たら教えてね」と。
看護婦さん(当時は看護師でない)にいわれて、どうして?と、聞いたら・・、
「ボクの”からだ”がね、元気の声を伝えてくれているのよ」と言ってくれましたっけ・・・。
そっか!お腹の皮膚を通した空気=オナラさんゴメンなさい。遠慮なくどんどん出てきてネ。
と、落ちが付いたところで、また明日!ありがとうございました。


岡村郁生


新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 
11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。