東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

個我(こが)その2

生命とは唯一ただひとつあるのみである。それは不可視なる非人格的意志の本質である(大調和)、其の本質なる意志が一人一人のうちなる意識(イノチ)である。人が成就(じょうじゅ)する、とは、霊、心、物質(霊、魂、体)を育てる非人格的意識の至高である。この至高のたかみは、この世で成していくこと。今努めることが大切だ、と言うのだ。自我なる心を静めること、自我は愛の減少感を誘い出す。自我は真理を隠す存在である。
この非人格的意識(非なる意識)は、時間なきものの中にある。心の非なる意識は心を超越する。
全てが心、全体が心ではない。全てがこの意識、意識なるものである。意識そのものが生命、心は時間にあり、この意識は時間を越えた非なる存在にある(生命そのもの、不可視にあるもの)
この非人格的意識にある時を無時間といふのだ。そうだ、無時間という生命現象なのに、個々のイノチがある。生命現象という営みのなかに、私のイノチが自在する。この自在して見えざるものをとおして自己をみる、自己と対話することが大切だ。
実相を写し出すものには影が存在する。実相とは非なるもの、非人格的な存在である(肉体を有するもの)この影を有する被造物の世界に時間がある。それゆえ多くの大多数の人々は時間の中で人生を送っているのだ。時という刻みのなかに人生がある。非人格的意識の中で生けることのできぬことが人間としての最大の盲点なのだ。
そうした観点から、。見えるものを通すのではなく、見えざるものをとおしていくのが臨床なのだと思う。


三浦寛





2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて開催いたします。http://www.tokyo-sotai.com/

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