東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

個我(こが)その1

心がより個我に支配されると、その自我なる心が自分だと思い込み、実在なき自我との対立を生み出す。葛藤する心だ。
それは、健康という観念を持ちながら、実は不健康と戦い、生命という観念をもちながらも実は死の恐怖と戦い、善という観念をもちながら悪と戦っている。
何が、そのように戦うのか。それは自我なる心と自分が戦う姿を写し出しているのだ。それは自我なる心と戦う。戦う虜にさせるのが自我で、戦う存在を知っているのも自我だけなのだ。その自我は、目にみえる可視(現実に存在して微笑んでいる)、その自我は心が支配しているのではなく、自我そのものが私(心)を支配し、包み込んでしまっている。ゆえに私自身に葛藤し、私自身に迷い、否定理念を植え続けていく。そして人間の最大苦、妄想なる苦しみを産みだしていく。妄想の妄想なる自我によって道(タオ)を見失い、心身は健全を失い、精気は枯れ朽ちていく。自我なるニセ物によって、枯れ朽ちるのである。自我なるニセ物は神性なる相続(真理)を奪いとる(神人同一なる心)。唯一不二なる生命、創造性を奪う。
友よ、同志よ、この世の生活感覚(自我なる心で生活を満たすな。より多くの注意をはらいすぎるな。すぎると、精気いふ活力が消えてしまうぞ。生活そのものに疲れてしまうぞ。その生活そのものが、霊、魂、体の3つの生命観に釣り合わぬ生き方だからである。
自我なる心が、呼吸(イキ)するのである。
神人合一とは、非なる存在存在であり、実在である。ゆえに人もまた非人格的な意識なり(意識は生命である)。

三浦寛




2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて開催いたします。http://www.tokyo-sotai.com/

2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。


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