皆さんの中には、もし現代に橋本敬三が生まれてきたら「操体」はどうなるだろう、と夢想した人はいないでしょうか?
橋本先生のパーソナリティーはそのままで、この現代の情報や技術を惜しみなく吸収して頂いて・・・・さあ、どうなるか?
橋本先生がインターネットで検索している姿を検索すると、私は何となく可笑しくなってしまいます。
結論から言うと、「操体」は出来上がらないと思います。
あの時代に、仙台という地方都市に、稀有の意識感覚を持ち合わせた医師が居て、時間的空間的制約の中で掻き集めた宝の山を、自身の中で化学反応を起こさせ、ゆっくりと発酵させ醸成していった。そのプロセスは、橋本敬三の生きた時間と場所とに限局して共に在ります。Never Againなのです。
それと、蛇足ですが、橋本先生の様な鋭敏な人が現代に生まれたとしたら・・・・医学の道に進まなかったかもしれない・・・・と思います。
山野真二
2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて行います。http://www.tokyo-sotai.com/
2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。