東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

女性のからだ2

皆さんこんばんは。計画停電から復活、夜もふけてきた富士宮から今日も小代田がお送り致します。そろそろ春だというのに、まだまだ寒い日が続きますね。皆さん、今日のこの時間どうお過ごしですか?
今日は女性のからだについてもう一日お話させて頂こうと思います。私の星座である蟹座は女性の象徴である子宮と胸(バスト)を司っているそうです。子宮と豊かな胸、確かに男性にはないものですね。そこで今日はこのもう一つの象徴であるという胸から女性のからだについて見て行こうと思います。
子供も少年も、青年もおじさんも、そしておじいちゃんもなぜか大好きな「おっぱい」。このおっぱいと言われる女性の胸は、女性が思春期になると自然にふくらみ始めます。子宮とは別に女性の胸も子供を迎える準備をし始めます。それは母乳を出す準備。可哀想だけれどおっぱいは本来男性のためのものではないようです(ごめんなさい)。
もう既にお子さんをお持ちのベテランパパさん達はご存じだと思いますが、お母さんの出す母乳の原料はお母さんの血液から出来ているということを皆さんご存じでしょうか。
この母乳の準備のためにからだ中から血液が自動的におっぱいに集まります。そこで血液は色を変え姿を変え、母乳に変わります。実は女性のからだ、この胸(おっぱい)の機能だけみてもはかなり高機能なのです。
母乳を赤ちゃんに与えるという行為を一つ例にあげてみようと思います。その機能には赤ちゃんが乳首に吸いつかないと母乳が出ないとか、ベビーに合わせた母乳が調合され分泌されるとかなんてものがあります。また赤ちゃんが乳首に吸いつく刺激によりお母さんの脳を刺激し、母乳の分泌を促すと共にお母さんの子宮の収縮を促し出血を止め、お母さんの子宮の回復を促すとも言われています。
いかがですか。これ一つみても、おっぱいなんていう可愛い呼び名の胸が、脳や子宮などからだのあらゆる所と連携し、影響しあっているということが分かります。
以前「子宮が緊張したりして固くなると、おっぱいも固くなるのよ」という話を聞いたことがあります。そしてその話を忘れていた頃、「お腹(子宮)に良いんだよ」という治療をして頂いたことがありました。すると張って痛む程だった胸が驚くほど柔らかくなったのを覚えています。その時、以前聞いた話を思い出し「やっぱりからだって繋がっているんだな」と自分の柔らかくなった胸を触りながら思いました(それから胸は私の一つのバロメーターになっています)。
でも色々な道具をみても(からだを道具に例えるのは申し訳ないのですが)高機能ということはその扱いは繊細で代用できる部品が少なく、一つが壊れれば他の所にも影響が出るということです。そしてそれを治すのはやはりシンプルな作りのものより難しい。
女性は大変です。子供のために食べ物も気をつけなければならないし(お腹の子供の栄養も、生まれた後の母乳もお母さんの血液から出来ているのですから)、からだを冷やしていけないと言われるし、お母さん達は子供が生まれた後も育てるという重大任務がありますし。そのからだは驚くほど豊かな機能をそのからだはもっているけど、それゆえに思った以上に繊細だし。子宮もおっぱいも使ったら使ったで大変だし、反対にこれほど活発なものを持っているから使わなければ使わないで色々なトラブルが出てくるし。
でも見方を変えるとそれが女性の強さを作っているのかなと思います。だってこれほど多くのことがからだの中で行われているのに、普通に生活できるのですから!
二日にわたり女性のからだについて、少しですが書いてみました。女性を象徴すると言う子宮と胸(おっぱい)。皆さんにお伝えしたのはほんの一部ですが、知れば知るほど奇跡と思える営みが行われている女性のからだ、そしてこの2つの象徴に、男性が魅かれるのが分かる気がしました。きっとからだが魅かれているんですね。自分とは違うそのからだ、そして性に。
そんなことは思いながら、今日はそろそろ終わりにしたいと思います。操体と母体の話ももからめてできれば良かったのですが、まだまだ力不足で…。楽しみにしていた皆さま、お許し下さい。
まだ桜は少し先でしょうか?今年も生きる喜びと希望を与えてくれる、あの美しい桜の花が日本中で咲き誇りますように。


小代田綾