橋本先生は操体法の効果に対して、
「(自然の法則で)そうなってんだ。オレが考えたんじゃねぇんだ」
なんて言われていたそうです。
今回のお題目は「自分にとって操体とは」でしたが、
ワタシにとっての操体とは、その「そうなってんだ」をどんどんヤジウマし、
できれば吸収し、更にできればそのわけがわかるようにしていくことです。
「そうなってんだ」はいろんなところにあると思います。
きっとワタシたちは「そうなってんだ」の中で生かされているんでしょうから。
例えば、こんなハナシをどこかで聴いた覚えがあります。
仰山慧寂という中国の禅僧がまだ若い頃、
「おまえは師を決めた沙弥(見習い僧)か」と問われたそうです。
すると仰山は「師を決めた沙弥です」と答えたそうです。
そこで更に「おまえの師はどこにいるのか?」と問われたとき、
西の方角に歩いて立ち止まり、東の方角に歩いて立ち止まったそうです。
それは、ありとあらゆるものが師であり、真理であるということらしいです。
う〜ん、カッコイイですなぁ。
まぁ、高名な禅僧とワタシなんかとでは、
シロナガスクジラとアリンコくらいスケールが違うかもしれませんが、
(え?もっと違うですって?)
そんな感じでモノゴトと向き合っていけたらきっと愉しいかもしれませんネ。
ということで一週間ありがとうございました。
来週は畠山先生です。
中谷之美