こんにちは。今週一週間よろしくお願い致します。
2月も半ばを過ぎ、暦の上では春です。
先週の日曜は東京操体フォーラム実行委員勉強会でした。私は毎年少しですが、感謝の気持ちを込めてチョコレートを実行委員の男性諸君に贈りました。
手渡ししたのですが、反応がいろいろでなかなか興味深いものがありました。
現在、実行委員の中で生物学的な女は私だけなのですが(笑)、それはいいとして、他の殿方は義理チョコでも、とっても、と〜っても喜んで下さるのに、実行委員諸氏はシャイなのか、はたまた嬉しくないのか(笑)、それとも奥方からのチョコのほうが嬉しいのか、それとも貰いすぎて食傷気味なのか(笑)余り喜んでいただけないのがちょっと残念な気がします。
操体の臨床は、クライアント、患者様の「反応」や「リアクション」を見極めるのも重要なポイントの一つです。そんな職業柄もあり「あ、この人はこういう反応するんだ」とチェックしてしまうのが我ながら可笑しいところです。
あ、とっても喜んで下さる方もいるんですけどね。
こういうことを書くと「私は不器用ですから」という方がおられますが、「私は不器用ですから」と言って許されるのは高倉健さんくらいです(笑)。
お祭りですから、楽しめばいいんですよね。日本ではチョコレートですが、海外では配偶者やパートナーにお花を贈るとか、カードを送るとか、普段の感謝の気持ちを伝える日らしいです。
さて、今回のテーマは「私にとって操体とは」です。
私にとって操体とは「かっこいいこと」です。
生物学的女子の私が言うのもナンですが、操体は「モテ男のためのマニュアル」とも言えましょう。
「操体」を貫くとカッコいいからです。なぜそうなのかと言えば、そうなってんだ!と言うしかないのですが(笑)
なぜ「モテ男のためのマニュアル」なのか。
孔雀を始め鳥類は概ねオスのほうがなぜきらびやかなのでしょう。孔雀は、羽根を拡げた時の目玉模様の数が多ければ多いほどモテるのだそうです。何故それが「モテ度」に繋がるのか。それは、目玉模様の数が多ければ多いほど健康で(美しい)ことをアピールでき、「ボクの子を産んでくれたら、健康でカッコいい子が生まれるよ」ということらしいです。
自然界では、美しいというのが健康度合いも示しており、優秀な子孫を残すという証拠でもあるそうなのです。
ということは、ボディに歪みがない、つまり「息食動想」のバランスがとれていて、なおかつ原始感覚が優れているとくれば(原始感覚が優れているということは、空気が読めるということでもあります)、そして橋本敬三先生のように読書家であり、常に学びを続けているとすれば、カッコよくないわけがありません。
現在「嫌煙」をうたっている操体関係者は闇に葬りたいことだと思いますが、橋本敬三先生は煙草を吸ってらっしゃいました。
時代もあると思うのですが、私がコドモの頃は、大人の男性は大抵喫煙していたものです。NHKで放映され、農文協から出ているDVDの中では、くわえ煙草で患者さんを診る(灰皿は助手が持っている)というように、嫌煙家が見たら卒倒しそうな映像です。また、スペインでDVDを作った際、スペイン在住の日本のディレクターが、橋本先生の写真を使う時、トリミングに苦労したと聞きました。何故なら、橋本先生が一番カッコいい写真は、煙草をくゆらせている写真だからです(タバコをうまくトリミングしたそうです)。
そこでいつも思うのは「同じ煙草を吸う男性でも、オヤジ臭いヒトとそうでない、カッコいいヒトがいるのは何故か?」ということでした。これは非常に重要な問題です。
これは多分「身のこなし」ではないかと。身のこなしと言えば、やはりバランスがとれているということです。シケモクを吸ってもカッコいいヒトもいれば、何だかなぁ、と言うヒトがいるのは何故なんでしょう。このへんになると「加齢臭攻撃」とかになりそうなので、やめておきます(汗)。
そして、これは私の周囲にいる、操体実践者の殿方達がそうだからかもしれないし、橋本敬三先生がそうだったからかもしれませんが、「お洒落なヒトが多い」のは事実です。三浦先生が橋本先生を「意識した」というのは、仙台の赤門柔道整復時代、自転車でいつも通ってくる、姿勢のいいお洒落な初老の男性がいるな、だったのだそうです。
橋本先生の映像や写真を観ると、ループタイやスカーフの巻き方、良く見ると時計などもお洒落です。それも「自分も楽しんでお洒落しているんだけれど、他の人にも「素敵なヒトだな」というきもちよさを醸し出しているのがわかるのです。
これは、普段着る服を全部ユ○○ロで買うとか、奥さんにヨー○ドーで買って貰ったものをそのまま着ているのでは醸し出せません(笑)。ニワトリのついたポロシャツとか、如何にもジー○○メイトで買ったようなトレーナーとかでは不可能なのです。
女子は安くて可愛いものがたくさんあるので、如何様にでも誤魔化しはききますが、男性の服は誤魔化しがきかないのです。
究極のところ、女子は最後「脱いで勝負」できるからです(笑)。
ショーン・コネリーが007役に抜擢された時のこと、当時の彼は街の兄ちゃんとか労働者階級の役が多かったとききますが、役作りのため、寝るときも、つまり1日中スーツ、そう、ジェームズ・ボンドと言えばお洒落なスーツですが、しばらくの間朝から晩までスーツを着て過ごしたそうです。そうすると、労働者ではなく「スーツが似合う」ようになってくるのだそうで、それで007の役作りに成功したのだそうです。
そういえば、三浦寛先生はジーンズがお似合いです。何故「ベストジーニスト賞」にノミネートされないのか不思議ですが、多分中村雅俊と同じくらい、下駄とジーパンが似合うのではと思います。
そして、ジーンズというのは、普段履いていないヒトがたまに着ると「なんだかさぁ、日曜におとーさんが無理矢理ジーパンはいてるみたい」と言われてしまいます。ジーパンもスーツも着こなせるというのが男のお洒落だ!と、言いたいところです。
そしてもうひとつ。先程「不器用です」と言っていいのは健さんだけだ!と言いましたが、何故健さんがこの娑婆で上手くやっていけるのか?何故不器用でも大丈夫なのか?それは、心がお洒落で色気があるので(本人の意識無意識に関わらず)「不器用」をカバーしてくれる女性がいるか、もしくは優れた「原始感覚」をもっているからではないかと。
ああ、本当に操体って「モテ男」のエッセンスがつまっていますね(笑)
お洒落で原始感覚が優れていて(バランスがとれていれば)、そりゃモテるよなと。基本的に生命に対するリスペクトがあるから、女性を大切にする(そうするとますますモテる)。というわけです。