東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

私にとって操体とは その2

私にとって操体とは、生きるための指針である

私は子供の頃からどうも「根性」とか「頑張る」という言葉が好きではなかった。
勝ち負けに執着がないので、ゲームとかやっても「あんたとやっても面白くない」と、言われていた。

というわけで、操体の「頑張るな、威張るな、欲張るな、縛るな」という、「バル」の戒めの存在を知った時は感動した。それまで周囲には「頑張ることはいいことだ」という人ばかりで、「頑張る」はキライだ、と言うのは何だか良くないことのように思われていたからだ。

威張るなとか欲張るな、というのはわかるが、日本人はわりと「頑張る」という言葉が好きだ。
頑張る、が好きではないのだか、私には昔から「続ける」という事は全く苦痛ではなかった。自分の嫌いなことはしなかったので、好きな事しかやらなかったせいもあるのだろうが、好きな事ならずっと続けるのも苦にならないし、別に頑張って続けたわけではない。

橋本先生が著書の中で「シゴキと鍛錬は違う」と書いておられる。私はこれを読んだ時、長年の謎が解けたと思った。やみくもに、根性論で練習を積んでからだを壊すのだったら、原理原則にかなったやり方で、効率が良い練習をすればいいのだ。