東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

治すことまで関与するな

ヘルベルト・フォン・カラヤン氏が、自家用ジェット機のライセンスを取るためにレッスンを受けていた時のエピソード。
教官:「Mr.カラヤン、あなたは、あちこちいじくり過ぎです。飛行機というものは、放っておいても飛ぶものですよ。必要なところだけ操作しなさい。」
カラヤン:「Oh.オーケストラと全く同じだ。」
というやりとりがあったという。


さて、我々臨床家は、「からだの自然治癒力が治すのであって、治療家はそれを手助けするだけだ。」という事を(頭では)理解している。
しかし、臨床の場面で本当にそれが実践出来ているであろうか?
「からだが治しをつけてくれる。治すことまで関与するな。」
この言葉が出てくるところ、言い切れるところがすごい!


半蔵