東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「iPSってワイルドだろぉ?維新だぜぇ〜」

「ワイルドだろぉ?ワイルドだぜぇ」って私には未だに何が面白いのか
サッパリ分からないスギちゃんが今年の流行語大賞を受賞した。
流行語大賞で騒ぐ時期が来ると、あぁ・・もう年末だぁと毎年思ってしまう。
スギちゃんには何の思い入れもないので、他は何かと見てみると、『iPS細胞』
維新』、『LCC』、『終活』、『第3極』、『近いうちに・・・』、『手ぶらで帰らせるわけにはいかない
『東京ソラマチ』、『爆弾低気圧がトップテンだった様です。

何だかどれを見てもパッとしないというか、iPSは日本では未だマウスのみですし、
LCCに至って島根は全くお呼びで無い感じなので、維新は誰のための維新なのか不明確、
私的には爆弾低気圧が唯一、頷ける言葉でしょうか。
とにかく気候に関しては今年一年、泣かされたような気がします。台風のような風に突然の雨、
車で走っていても風に煽られ、クライアントとの話題も天候の話題で終始していた気がします。

因みに、この新語・流行語大賞1984年がスタートで、今年が第29回目だそうです。
1984年って私が未だ若干19歳、毎週土曜日ディスコ(死語)通いをしていた頃かぁなどと
当時のお馬鹿大将だった時期を妙に思い出しました

で、第1回の金賞はと言えば『オシンドロームだそうです。これでピンと来る方は、年齢がバレバレですが、
NHK朝の連ドラおしんからきているようです。あの、おしんの過酷な運命に翻弄されながらも
生き抜いていく姿に多くの国民が感動したと、言われています。私は当時朝ドラ見る余裕が無かったので、
何の思い入れも無く、あ、おしんねぇ〜位な感じしかありませんねぇ。。

私的にツボだったのは『特殊浴場』でしょうか、受賞者を見てみるとイルハン・オウスって方で、
誰?と思ったらトルコ大使館の参事官の方でした。
あ”〜って納得したのは多分男性陣であろうと、思われますが、私が若かりし頃はそ〜言えばそう呼んでいてなと
妙に感慨深いモノが有り、ここ数年イスタンブールでお世話になっているモノとしては、
そりゃ変えなきゃいかんでしょ!と心強く思ったりしました。

後は、『まるきん まるび』『くれない族』『疑惑』などなど、あ、忘れちゃいけないのが、『教官!』でした。
今では子だくさんタレント、若しくは再婚タレントとして有名な堀ちえみが出演していた、スチュワーデス物語
このフレーズが連発され、教官役の銀ちゃん風間杜夫と共に、一世を風靡しました。
ドジでノロマな亀が!って学芸会以下の演技と、片平なぎさの手袋きゅ〜って感じの怪演が
殆どパロディかドリフの代わりに笑うために見ていた様な記憶があります。
でも、よく考えたら、今ではスチュワーデスって言葉もCAに変わったんですよねぇ〜。
まぁ、何て時代の流れの早いことよと、しみじみ思ってしまいます。

特にこの新語・流行語大賞をとると一発屋で終わると言うジンクスがあるようで、
テツandトモ然り、レイザーラモン然り、間違いなくワイルドな彼も一発屋の殿堂入りだろうと、妙な確信を得ている。

何でもそうだが、世には流行廃りがあり、一時一世風靡して飛ぶ鳥を落とす勢いで
話題をさらっても、数年後には見向きもされなくなってしまうものなど、
まさに盛者必衰の理をあらわしている。気の毒なのは、マスコミや周囲の人々に散々煽られ、
おだてられ、その気になって実力以上に自分自身を過大評価してしまうことだろう。

これは、私達にも言えることで、一時期的にテレビや雑誌で取りあげられて、
マスコミ効果で、人がワンサカ押し寄せ、それを実力と勘違いして調子に乗ってしまう。
気が付くとそれまでの大切なクライアントを置き去りにして、新規のクライアントに目が向いてしまい、
ブームが去ったら何も残らなかった。と言うケースが非常に多いのです。
私はうちの師匠の元で学んで、一番感じているのは臨床家たるもの、如何な状況においても『心』を動かすな、
泰然自若としていろ!ということです。流行廃りにおいて世間や人々は動くかもしれないが、
自分自身は常に進むべき道、生き方に迷い無くひたすら静かな汗をかけ!ということを、
師匠の背中を見て学んでいるような気がします。
一時の儲けは一生の安泰では無く、心の安寧でも無いのです。私が感じる操体の魅力は、
人としてどう生きるか、生ききるかを常に問われていることです。何気なく日々を過ごすな!
木の葉のささやき、雲の流れ、全てのものに五感を研ぎ澄まし、ききわけなさい、
からだは何かを教えてくれると、感じられるからこそ、人生を愉しめるのだとしみじみ感じています。
ワイルドに生きるよりナチュラルに生きることを私は選択したいなと、スギちゃんに一言・・・