東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

p1*[岡村 郁生(おかむら いくお)『お洒落は人の為成らず?』

私自身思うんですよ。
これは「からだにききわけて」みたら「快」と「楽」ほどに異なってきます。

 操体を通じて操体法を学び、謙虚そのものを感じ、
 創始者の想いを継承し、伝道者に師事することから始まり、
 操体法の伝道者となる努力を積み重ねてゆくこと。

素直に「ハイ」と返事をできる自分自身でいられること。

それが、ただの利用者でよいのなら方向性が異なってきます。
操体を通じて操体法を学んでも、自分の勝手な解釈で済ませ、
操体を利用して、操体法をテクニックにしていくこと。

「ウン」と返事をしておわり、返事も自分勝手に持ち去ること。

情けは人の為成らず…といいますが、いったい誰の為に学んでいるのでしょうか?

例を挙げましょう、ハイ「お洒落」です。
そもそも橋本敬三師は、とてもお洒落だったと聞いています。
そして、三浦理事長も、とてもお洒落なのはご存じでしょう。

操体に限りませんが、
尊敬して学ぶ姿勢を育んでいれば、その想いに少しでも近づきたいものです。
それを踏まえて敢えて語らせて頂きます!!
情けは人の為成らず、然り・・・、お洒落も人のためならず、デス。

私自身は、
橋本敬三師の写真や映像を見たとき、とてもお洒落な方だな、と、嬉しくなりました。
三浦理事長に直接お会いしたとき、やはりお洒落な方だな・・と、更に嬉しくなったのです。

私の祖父もお洒落で、ループタイとベレー帽を愛用し、小さい頃から会うたびに嬉しかったものです。
私の母親もお洒落で、今でも出かけるときにも思いっきり時間をかけてお洒落を愉しんでいます。
私の弟もお洒落で、今も質素な生活をしているのにお洒落なので、友人からはお洒落乞食?と言われています。

私のクライアントの方にもお洒落な方が多く、私に向かって・・・、
「お洒落な方じゃないと、”触れられる”のもイヤなの」と断言された方さえ一人ではありません。
これは、少なくとも身ぎれいになる努力を忘れずにいることであり、臨床家なら聞き捨ててはいけないと思いませんか?
それだけではなく、”お洒落”には、(いやな印象を与えない+α=個性)を大切にしなくてはいけません。

ともかく私には、お洒落とは何かを教えてくれた、師、親、友人、クライナントは多く、
簡単に言えば、自分自身をみがく意識を忘れない為のお洒落とは、常に相手を意識していることにもつながり、
朝起きて、天候を感じて、自分自身の身につける素材の選択、色の組み合わせ、全体を鏡で映し、
顔だけでなく、全身のバランスを観て、日々自分自身との関わりかたを捉えなおすのっきっかけになります。
ですから、人と環境を結びつけているサムシング・・・努力の種を蒔く必要性は”お洒落”にもある、というわけです(笑)

生命力を最大限に保たせるように、自然の要素を活用することも、”お洒落”につながるのかもしれません。
美しいものや身の回りの鮮やかな色彩の変化が、病んでいる場合には特に、”お洒落”は効果があるそうですし、
皮膚で言えば、見ているものだけでなく、触れるものにも色彩効果は影響し、気分的なものに過ぎないのではなく、その効果は「からだ」にも及ぶのです。

まとめましょう。
”お洒落”で成すべきことは、自然が働きかけるのに、最も自然な状態に自分自身を置くことなのです。

このあたりは、先日のブログにもあったオシャレ番長!三浦寛幸実行委員に詳しく聞いて下さいネ。
「からだにききわけて」みれば、たかがお洒落されどお洒落。。。。なのです。
本来、動物も植物も”お洒落”ですから。お洒落は一種の本能です。
自分の中に納得できる答えを持っているかどうかのでもありますね。 

きょうはこんなところで、有り難うございました。


2013年4月28日 東京千駄ヶ谷津田ホールにて、春季東京操体フォーラムを開催致します。