東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

[岡村 郁生(おかむら いくお)『地と血と知』

「息」と「環境」
血液は滞ることなく常に流れていますよね。
生命維持に関わる呼吸とは、つい肺でのガス交換に限って考えがちです。
ただ、これは狭義の呼吸なんですよね。

操体の「息」を学ぶには、常識だけでとられていてもわからないのです。
本来じっとしていようといまいと関係なく、流れるものは流れているんです。
これも「からだ」からすれば立派な動きになるんですよね。

呼吸を止めていると苦しくなる・・・・では、飲食をしなければ苦しくなるのでしょうか?
確かに、炭火で焼いた○○(好きなモノをどうぞ)を嗅覚に入れてしまえば苦しいかもしれませんね。
ただ、それは本当に「からだ」も苦しいんでしょうかねぇ。。。

閑話休題
血液型は不思議だと思いませんか?
性格との関連性に限らず、運命との関係性もあるでしょう。
そうかと言えば、科学的関係性を求める調査も行われている筈ですが、
真っ向から否定する科学者も多いのが、血液型ですね。

もう7年前以上前になりますが、ABO血液型分類について扱ったテレビで忘れられないのは、
確か、大きな保育園か幼稚園に協力してもらって、まず、幼児のクラスを四つ(A・B・O・AB型)に分け、
そこでクラス別に、ある課題に対する集中時間・周りの仲間との協調性・あるテーマに沿った行動の個性等を、
しばらく観察し、それぞれの血液型とそれに対応するような行動や特性には関連性があるかを番組内で調べたところ、
まだ社会性が大人ほどに影響していないこともあるのか?それぞれの血液型に応じた特徴を裏付ける有意差を認める結果でした。

ただ私の場合この番組の見解以上に、この番組を見ていた方達・・・つまり、
大人の反応こそ様々で興味深い反応をしていたので、子の大人の血液型を調べてみたら更に面白いのではないか?
そんなことを考えていたのを思い出しましたネ。
まあ・・・血液型の件は影響も大きかったのか、二回ほど特集された後、
何かしら有意差を撤回するようなことも放送しており、傾向を参考にするか、差別になっていくのか、それまで考えると微妙ですね。

ではちなみに、地球を生命体だとすれば何型になるんでしょうか。
地球上の生命体には、血液型はあるのでしょうか?(ハイあります!)

まずは植物から行きましょうか。
モミジは、O型とAB型しかなく紅葉時に黄色はO型、赤色はAB型が多いのです。
煮ても擦っても美味しい大根は、O型ばかりです。

東京操体フォーラムでお馴染みの猫といえば、A・B・AB型・・・ですね。
それに対して犬は、なんと13種類もあるようです。
ついでにゴリラは、なんとすべてB型、
最大のほ乳類である鯨も、ほとんどすべてB型だそうです。

では、日本人はABO型で分類されることが多いので世界中の人もそうでしょうか?
いいえ、血液型人間学といわれている分類は、日本独自の文化と言えそうです。
なぜなら、南米インディオは人口の9割方がO型であり知らなくても問題ないようです。

では、医学で検証されている血液型とはあるのでしょうか?
ハイ、ありますよ。
それはABO型分類ではありませんが、血液中の成分で性質で区分する方法ですね。
赤血球と、白血球、血小板、血漿成分での分類のことです。

まあ、これを考えてみてもヒトはみんな違って当たり前です。
・・・と、同時に不思議に思いませんか?
だって、あの人と私が一緒であるわけがない、とかおもいつつ、
ほぼ同じ造形で生まれて、その後の成長も基本的なことは同じです。
だから、分析も可能なんでしょうね。

当たり前と思っていることと、当たり前に持って生まれている、というのは違います。
操体を学んでいると、このような現象を興味深く丁寧に見届けていく意識も生まれてくるようです。

きょうはこんなところで・・有り難うございます。

2013年4月28日 東京千駄ヶ谷津田ホーにて、春季東京操体フォーラムを開催致します。