東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

[岡村 郁生(おかむら いくお)『みまもり』

受け入れる器を洗練させていること、磨き上げていくこと、シンプルにすること。
そうなっているんだな、と実感していくことにおいて、
指導者は何も人との接触のみに限りません。
ラジオ、テレビ、書物であったり、インスピレーションであっても、導かれるときは導かれるものです。

私自身も「からだ」を通して大切にしているのは、闇の帳から感じ取れる情報です(深夜から早朝)
「オイ、起きているか?」「一番シンプルで、一番愛に満ちて、一番調和を図るのはなあんだ?」
しょっぱなから質問ですか・・・?勘弁して下さいよ〜太極の意志じゃないですか・・。
一番よいもなく一番悪いもなく、一番は一番だから・・・自分自身のからだ、でありイノチかな・・云々。
「見守り」「これをゆめゆめ忘れないようにな」
・・・ん?夢か?イヤとりあえず書いておこう・・とっまあ、こんなこんな具合で日記に書くわけです。

欲しくて入ってくるもの、欲しくなくても入ってくるもの、この線引きをしているのは誰でしょう。
心を通じて入ってくる情報。ある意識を通して受け入れる情報。情報と言っていいのかわからないもの。
とまあ・・・私達は、知らないうちに多くの情報を受け取っています。

五感の中で一番多く情報を取り入れているのが、特に、”視覚”による情報。
その割合は、8割以上と言われています。

あえて意識しているわけでもなく、入ってきてしまう情報。
視覚情報は、明暗と色彩。
特に「色」は、感情や思考を通さずに影響を与えることも可能なのです。

また、心は特に、その影響を受けやすいとも言えます。
普段、何気ないことでも意識すれば、
その影響を工夫することも可能となるのです。

わかりやすい例を挙げれば、
「赤」は、気持ちが前向きになる。
「青」は、気持ちを落ち着かせる。

心はそれを受けて、どう感じているか。
そうです。ココで大切にして欲しいことがあります。

心の感じかたと、「からだにききわけて」みたことは、
同じではないのです。心はうつろうもの・・ではないでしょうか。

赤をみてエネルギッシュな行動!?
いや・・そんな気分になるどころか、なんだかうるさい感じがする・・・。

それをそのまま、そのまま、そう・・、
「からだにききわけて」どうでしょうか。
あなたの心と、「からだにききわけた」なにか、は・・・同じですかねェ。

もう一つだけ、
「痛覚」の専門書の記載してあり、印象的だったの言葉があります。
痛みにもリハビリテーションが必要であるという事実(現在〜病歴の関与)です。

人が治るというのは、それは、(本人の)”自主性の復活”である。
「自主性」および「独立心」を喪失した状態から回復することである・・・と。

橋本敬三先生の映像を見ていると、来院されている患者さんに語っておられますよね。
「こんないいからだしてんだから!」
もともと、いいいから、その元の「からだにききわけて」みたらいいんですよネ。

きょうはこんなところで・・・有り難うございます。

2013年4月28日 東京千駄ヶ谷津田ホーにて、春季東京操体フォーラムを開催致します。