東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

脳とカラダの相関性について

「右脳と左脳の役割の違い」

最近の三浦先生の講習や私のブログでも度々右脳と左脳というキーワードが出てくる。昨日もアスリートを例にして少し書かせて頂いたが、身体を使うことにおいて誰もがこの左右の脳の役割の違いを認識しておく必要がある。今日は始めにその違いを簡単に書いていこうと思う。

右脳は「感性の能」、左脳は「言語の脳」とよく耳にする。感性の脳とは絵画や音楽等、芸術的理解をするために使う脳といわれ、その他にも空間認識や直感的な判断をするのにも働くといわれている。
対し左脳は論理的な思考・計算、言語の理解・話す、読み書きをする時に働く脳である。

一般的に身体運動において右脳は左半身、左脳は右半身の運動を支配しているとされ、右脳は空間認識をするのに使われ、左脳は論理的思考をするのに使うとされている。そうなれば単純に考えると右脳を働かすのに聞き手がどちらであろうと左手を優位に使えばよいと考えてしまうのだが、人体は不思議なもので、そう単純ではない。左右それぞれのバランスがあり、どちらか一方だけ働かせても本来の機能を果たさない。全体一体が調和し始めて本来の機能を果たす。なのでここでは左手の優位性が大切だと書いておく。

このそれぞれの役割を踏まえ、人間のカラダの動きに置き換えると「右脳的なカラダの動き」と「左脳的なカラダの動き」がある。

前者は時間・空間を察知し、感覚に委ねた人間が本来兼ね備えるカラダの動きであり、後者は自分が過去に経験した情報を下に動く、つまり「自分の動き」ということになる。操体の講習や臨床を行っているとよく「肩が上がらない」「肩甲骨が動かせない」人がいるのだが、こういった現象は自分が好き勝手にカラダを使ってきた結果で、もともとは「動くもの」であり決して生理現象ではないのである。操体を学んでいると自分も含めて人間が如何に好き勝手に左脳的なカラダの動きをしているかがよく分かる。

本日私が言いたかったのはどちらの動きが良い、悪いではない。だがより良い「感覚の聞きわけ」を人間が行うには右脳的なカラダの動きに導くことが本来のカラダの要求になるのではないのかということである。