東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

脳とカラダの相関性について

「意識と身体との相関性
人間には器用な人、不器用な人がいる。私は自他共に不器用な人間だと思う。仕事や臨床において頭で理解していていも、自分がイメージした通りに実行に移せないことが多い。特に一度に色々なことをこなすのは苦手で一つの事をやり始めると他の事に気が回せなくなる。操体の臨床においても同じことが言える。
操体の臨床では患者の動きに対し介助・補助、言葉掛けを同時に行うだけでなく、呼吸等にも気を使わなければならない。こういったことを上手く行うには何か一つだけに意識を使っては他のことが疎かになってしまう。全部のことを平均的に行うには自分の意識を全体に使うことが求められるのである。

それでは「意識」はどのようにコントロール出来るのか?
最近私は自分をもう一人の自分自身で見るようにしている。サッカーゲームで例えると分かりやすいと思うのだがゲームをする時はプレイヤーになりきるのではなく、客観的にプレイヤーを見て操作しながら試合の状況や他の選手の動きを察知しコントローラーを動かしていると思う。これらと同じように自分のカラダ、呼吸をもう一人の自分の意識で客観的にコントロールすることで様々なことに意識を使えるようになる。またもう一つ取り組んでいるのが「意識に軸を立てる」ことである。意識も人間のカラダと同様に使わせて頂いているものならば、カラダと同じように軸を立てる必要があるのではないかと思う。最近私が自分なりに取り組んでいるのが「右脳と目線に意識を使う」ことである。まだ思考錯誤で具体的なことは書けないがポイントは「自分のカラダの中の軸」との繋がりにある。これは自分の中で確信出来たら次の機会に書いていこうと思う。


現在の操体では橋本先生が説かれた3法則1相関性から更に進化し、私達が生きていく中で無意識のうちに使わせて頂いているものとの繋がりを深めている。この学びの中で私はカラダに携わる法則・相関性をコントロールするのに一番大切なのが「意識」だと思っている。もしカラダを使う事において悩んでいる人がいたら今日書いたことを実践してみてほしい。