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小池 一番大事なのは、一人ひとりの患者さんの病気に対する 「考え方」 のような気がします。
考え方の枠組みを栄養や漢方、心理など様々な視点から見直すことで、治療の可能性は格段に広がっていくように思います。
物事の考え方というかフレームを変えるだけで、症状はものすごく変わるという実感が日々の臨床でありますね。
まあ、こういうと 「気のせい」 のようにとらえる人がいますが、そんな簡単な精神論でもないように思います。
人は知らず知らず自分のとりやすい考え方へと思考が収束しがちです。
これもまさに思考の縮退といっていい現象なんですが、いつも同じようにネガティブに考えてしまう、同じようなケンカしてしまうという事は思いあたる方も多いのではないでしょうか。
こうした人たちに健康に対する考えの枠組みを少し変えてあげることを念頭において診療をしています。
[参考文献]
- 作者: 甲野善紀,小池弘人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/06/14
- メディア: 新書
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橋本敬三先生は 「患者さんの意識を変える名人」 だったそうです。
「意識が変わればからだが変わる」 とも話されていたそうです。
小池先生の仰るように患者さんの考え方のフレームを変えることも大事だし、治療者側の考え方のフレームも変えると、治療の可能性は格段に広がっていくと思います。
「操体」 では 、 息 ・ 食 ・ 動 ・ 想 ・ 環 という観点から診ています。