東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

皮膚のこと

操体と出会い、学ぶようになり「皮膚」のことを想う時間が増えた。
こどもの頃からアトピーがあり、治ったかと思ったら大人になってまた現れたり。
夏も冬も関係なく、「波」のように手の荒れや皮膚の荒れを繰り返す。
振り返ると自分の皮膚に対して、無意識に、あまりいい印象を持てていなかったように思う。

操体の講習や実技を通して、言葉や体感をもって。
「皮膚」とあらためて出会ったように思った。
今まで気が付かなかったことに気付き
「包まれている」ことの凄さ、有り難さを体感した。

当たり前だと思っていることは、決して当たり前ではない。
当たり前が、当たり前でなくなった時の衝撃というのは
なかなか想像できるものじゃない。
いかに、頭の中に「常識」というレールが敷かれているかを認識する。
そういうことを「皮膚」との新しい関係から、教えてもらっているように感じる。

例えば、冬の寒さと乾燥。
お風呂上がりにはなかなか堪える。
「ひりひり」したり「じんじん」したり
様々な表情を見せる。

「いままで」を振り返ると
そのことはとってもおっくうで、ただただ保湿クリームをぬり込むばかりだった。
皮膚からの「声」に耳を塞いでいたなぁと思う。

「いま」はこの風呂上がりのひとときが、大切な時間になっている。
感覚してみたり、触れてみたり。
色々試してみるなかで
皮膚からの「声」が変化しているのに気付く。

思考ではなかなか捉えられない「感覚の世界」が始まると
どこまでも可能性があるのではないかと感じさせてくれる。
そのことが、無性に有り難い。
「皮膚」は、「細胞」は、たしかに生きている。
ちゃんとみている。みられているんだと。。。

穏やかで、静かで、充実した時間のなか
「いままで、ごめんなさい」と
いつの間にか、眠っている。


一週間ありがとうございました。

ここで一寸、告知をさせて下さい。
来年2014年4月に春季東京操体フォーラムが開催されます!
今回は4月26日(土)、27日(日)の2日間です。
26日は三軒茶屋ターミナルビル、27日はいつもの千駄ヶ谷津田ホールにて行われる予定です。
2daysの詳細は東京操体フォーラムHP等で追ってお知らせする予定です。
気になっている方、いましばらくお待ち下さい。

明日からのブログは友松さんが担当されます。お愉しみに!