東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

ひとりひとりの意識改革

<それは「生命」を感性で学びゆくこと>

 

操体」を学ぶのには、年齢も、性別も、国籍も、全く関係ない!

できるかぎり、柔軟な子供の生長が如く、“感覚で”学んでいくのだ。

 

病気や疾患に関し“自己責任”説を提言すると、私は考えてしまう。

先天性の疾患はどうなの?と、疑問が浮かぶこともあったのだ。

 

まわりが望まない、“本人が望んでいない”このような条件の際に、

周囲と比較する、対象で”心”を固めてしまいがちになるのだろう。

何かと比較し、生命そのものを、様々な条件で固めることもある。

 

私が聞いた話では、温古堂にTVやラジオで「操体法」が紹介され、

門前市を成すが如く、せわしい日々を、創始者橋本敬三師は数年間

過ごすことを余儀なくされたそうだ。

 

そんなある時、盲目の方々(治療家)が温古堂を訪れて「操体」の

臨床を受けた後でこう言ったそうだ。

 

「目が見えるようになったら、本当に操体法の起こす奇跡ですよね」

 

いつもが如く、ウンウンと頷きながら、相手の話を一通り聞いた後、

弟子の前でポツリと語った台詞が、私にはとてもシビれるのである。

 

まだ(あの人達も)わがってないんだなぁ・・・

 

この時、なにをもってわかって欲しかっただろうか?

そもそも、わかって欲しいなんて思っていなかったのかもしれない。

 

ただ、これだけは言える。

 意識改革をしなければ、”ひとが健康である”とは、なにかわからない。

ひとりひとりのおさめ、これは自己責任分担なのである・・・と。

                          岡村郁生