東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

陰陽⑦

昨日の続き

 

 陰陽五行説では、帯状疱疹ができたりするのも、内臓に癌ができるくらい邪気を溜めているからだという。 邪気を出す方法としては、癌のかたちで邪気を出すのか、ヘルペスのかたちで皮膚へ出すのかどちらかであるという事なのだ。 このことは、西洋医学の世界ではどなた様もまだご存じない。

 

 癌の患者さんで帯状疱疹の出てきた人に西洋医学では 「ソリブジン」 という薬を使う。 ソリブジンというのは、ヘルペスを治す薬であるが、それを投与すると、邪気をヘルペスで出そうと思ってもその薬で抑えられて、出すことができない。 それなら癌のかたちで出そうとしても、やはり抗癌剤で抑えられている。

 

 ヘルペスで邪気を出そうと思ってもソリブジンで抑えられ、そして、癌のかたちで出そうと思っても抗癌剤で抑えられる。 すると、邪気の出どこがないので、からだの中へぐいっと溜まって、中で爆発することになる。 というようなわけで、ソリブジンを使って死亡した例が、過去にはたくさん出ていた。 ヘルペスは邪気を出すのだという事を知っていれば、ソリブジンを使わずに済んだわけである。

 

 このようにからだの症状というのは、排毒作用、すなわち、内臓の邪気を体外に出しているという事だ。 そうしないと死んでしまうから、邪気を出しているのである。 そのように出しながら、新しく邪気を作らなければ空っぽになってくる。 そして、空っぽになれば邪気を出すという排毒作用は自然と止んでくれる。 

 

 ということは、全ての異常、傷跡、あざ、ほくろ、凝り、痛み全て、それらはみな邪気を出しているのであるから、その邪気を出すのが終わるという事は、そういったすべての異常が全部治るという理屈になる。 

 

 ついでに言えば、消化器に疾患のある人は、糖尿病の敵であり、消化器の敵である甘いものが好きになり、たくさん食べたくなる。 消化器に疾患があると、陰陽五行説にも出てくるが、消化器というのは甘いものが好きで、この甘いものは 「締まらない」 、「緩む」 、「弛む」 という性質がある。 漢方や東洋医学ではこのように見ており、西洋医学の人にはわからないが、東洋医学を研究した人なら当然わかるはずだ。

 

 甘い物には、そういう性質がある。 そうして甘い物をとり続けると、尿の失禁やあるいは子宮が下がってきたりする。 ほかにも胃下垂になったり、脱腸になったりもする。 これらはすべて 「締まるべきところ」 が締まらないで、緩んでいるから起こってくるものだ。

 

 それを西洋医学では、胃が下がってくると、お腹を開けて、胃袋を吊り上げる手術をする。 子宮が下がってきても、やはり、子宮を吊り上げる手術をやる。 それで良いとしているが、非常に野蛮なやり方としか思えない。 考え方が単純というか、本当にからだのことがわかっているのだろうか。

 

 下がっているものを、ロープで吊り上げるだけなので、これは、科学でも何でもない。 ただ、開腹してそれをやるには、ある程度の技術とか、科学が必要であるが、ことの本質は科学ではない。 下がっている物を、ただロープで吊り上げるだけだから、そういうものに対する迷信は、棄てるべきだ。 そろそろ西洋医学界も薄っぺらなプライドを捨てて、陰陽五行説代替医療のひとつと認めて受け入れるべきなのではないだろうか。

 

 

 明日からは、陰陽五行説でいう、五つの色が薄く均等に混ざり合って艶のある顔色の持ち主、香実行委員です。

 

おしらせ

 2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日)二日間開催決定 詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい