橋本敬三師の著書のうち、初めに読み終えた「万病を治せる妙療法」を
写し取る際に「からだの設計にミスはない」との違いに注目した。
- 作者: 橋本敬三
- 出版社/メーカー: たにぐち書店
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
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”ホッ”とゆるめる、と記載してある。
昨年の秋季東京操体フォーラムの実技指導の際に、三浦寛幸実行委
員長、瀧澤副実行委員長を中心に、”ホッ”と膝をゆるめることに
ついて指導していたが、私も身内ながら・・・この説明がまたイイ塩梅
であり、つくづく嬉しくなったのを思い出した。
東京操体フォーラムは言わずもがな、三浦寛理事長の講習を受けてい
る実行委員の団体であり、からだの使いかた、からだの動かしかたを
立位を維持する人間の構造力学・運動力学上において、如何に理に適
っているか、どれほど大切なのか、を追究して飽くことなき探求の末、
常に「般若身経」を学びつつ現在まで深化してきたのである。
元々ヒトは動く建物であり、”つくりがあってうごく”のであるから、
つま先と踵を平行にして立つ状態から、左足つま先を内側に向け半歩
前に出すことによって、よりよく”からだは自由になれる”のだが、
これも"ひざをホッとゆるめる”ことから始まっているのである。
・・・ということは、逆を返していえば、"膝を伸ばしたまま"で身体
を使い、動かしていたなら、深化はなかったということでもある。
初期の記載を重要視して、"膝を伸ばしておいて般若身経"を行うこと
をかたくなに維持する理由とは何か?変えたくない理由は何なのか?
写経中に、痛いほどそれがわかってきた。イライラが収まってきた。
たったひとこと、たった一行、たった一瞬の気付きは、永遠に時を止
めることを許さず、”高度に培ったもの特有の熟成させゆく悦び”を
必然としてしまったのである。
贈られし祝福、学びゆく悦び、これこそ”愛”・・・まさに、愉悦の愛。
※愛の一言:秘められし自然法則の一つのあらわれ、それが"美"。
もしそれが美となって現れなければ、自然法則は永遠
に、私達から秘められた状態なのだ。