最近聞いた話になりますが、生前橋本敬三先生は露草をこよなく愛されていたそうです。
私も子供の時に田舎で見たことがありましたが、その印象は夏に僅かな時間ですがとてもきれいに咲いていた印象があります(知らなかったのですが英語ではDayflowerと言うそうですね)
この歳になり、改めて露草の花を見てみると、その生き方における咲き方、そして枯れ方はとても人間に近いように思います。
しかし人間のように騒々しくなく、とても謙虚な生き方をしていて、それはまるで生かされている有難さを体現しているかのように力強く美しく輝いている。それが人を惹きつける理由の一つではないでしょうか?
そんな露草の生き様を橋本敬三先生は自身の生き方に重ねていたように感じます。
私が持つ生前の橋本敬三先生は何か露草のように謙虚で慎みを持って命を全うしていたイメージがありますが、実際その生き様も非常に植物的だったと聞きます。
そういった橋本敬三先生の生き方のヒントから三浦先生を始め、操体を学ぶ人には食物を愛される人が多いのですが、最近私自身も自然の植物の姿勢を見て学ぶようにしています。
そうすると自然と私達が無意識に呼吸をしていることも、飲食が出来ることにも全てがありがたいという気持ちになってくるのです。