基本的に夜型人間なので、早起きは小さい頃からあまり得意ではなかったが、
それでもたまに朝が来る前に、目が覚めるタイミングがある。
外はまだ暗い、新聞屋さんもまだ準備をしているような時間。
何の気なしに外へ出てみると、
やけに空気が澄んでいるなぁと感じることがある。
空気がうまいと感じる。
都心から電車に乗ってちょっと地方へ出向き、
電車からホームに降り立った瞬間に感じる空気の変化。
あの感じに似ていなくもない。
東京にいても、「自然」なんだなぁと思う。
あまりにも空気が美味しかったので、
そのまま外を散歩した。
やはりまだみんな寝ている。
蜘蛛も網の中央で小さくからだを縮めている。
小鳥たちもまだ30分は起きてこないだろう。
草木も眠っているのかもしれない。
その静けさのなか、蝙蝠は飛び回っている。
なんでこんなにも空気がうまいのか不思議でしょうがない。
私たちがそうであるように、
大気も呼吸をしている、ということなのだろう。
吸って、ためて、呼いて。
昼間の空気は、もはや彼方にあって、
いまここにあるのは十分に蓄えられた新鮮な吸気。
まだ誰の足跡もついていない砂浜を歩いているようで、
なんだかとても贅沢をしているような気持ちがする。
2018年春季東京操体フォーラムは
4月30日(月)昭和の日(振替休日)に開催致します。
テーマは「スポーツ障害と操体」です