東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

可能性2・・・耳順う。

おはようございます。

 

ふと、カレンダーに目をやると、今日は「敬老の日」ということですね。
何年か前のサンデー毎日に掲載された一条信也氏のコラムによると、敬老という考え方は儒教に由来しているという。
そして、孔子の有名な言葉を載せていた。

「われ一五にして学に志し、三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず」

六十になって人の言葉が素直に聞かれ、たとえ自分と違う意見であっても反発しない。七十になると自分の思うままに自由にふるまい、それでも道を踏み外さないようになった。
という意味であり、孔子老いを衰退ではなく、逆に人間的完成と捉えていたということが書かれていました。

確かに肉体は年月を重ねていけば衰え、若い頃のように自分の思うようにいかない面も出てくるでしょう。「オレが、オレ我」という自分中心の物事の進め方では、無理が生じてくる事を身をもって経験するのだと思います。

しかし、それをネガティブに捉える必要はないと思います。むしろ、若いときには気づけなかった事を学び、新たな可能性をひろげる好機。

視点優位では自分の主観が優先されてしまう。自分一人で生きているわけではなく、生かされて生きている。皆それぞれ生きてるだけでも凄い事。自分の持つ色眼鏡をはずして耳を傾けてみる。
そこに自分の可能性を超えた、より大きな可能性のひろがりがあるのだと思います。

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