東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

改元より…2

おはようございます。

 

来月から元号が変わりますが、新しい元号の選定にあたっては、色々と苦労もあったと思います。

それはいつの時代でもと思いますが、明治という元号はくじ引きで決めたというエピソードが残っているようです。

 

この時代の元号の選定を任されたのは、幕末四賢侯の一人である松平春嶽

松平春嶽が複数の元号候補を絞り込み、明治天皇御自ら、くじを引いて御選出されたのが明治だという。

これは、維新政府が王政復古、祭政一致を国民に印象づけるため、あえて神託という形態をとったという見方もされている。

 

しかし、別の見方も出来ると思う。
春嶽も、考えに考え、見直しに次ぐ見直しを経て、元号候補を幾つかに絞り込んだと思う。
しかし、どうしても一つには絞り切れなかった。

絞り切れなかったというより、どれに決まってもそれぞれ良さがあり、どれに決まっても自分自身が納得いく、そこまで詰めていたのだと思います。

そこまでやった上で「 すべてやる事はやらせていただきました、あとはすべてお任せします 」という放下の心。

 

くじ引きで決めたというと、無責任な印象も受けるが、運を天に任すしかない時もあると思う。
はじめから他力依存ではなく、天を尊びながら自分でやるだけやって、天に委ねる。
そして、どんな結果だろうと納得して受け入れる。結果よりもそのプロセスが大事。

 

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2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です。

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