東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

改元より。

おはようございます。

 

今週は友松が担当いたします。どうぞ宜しくお願いいたします。

今回のテーマは「 改めて見直してみる 」です。

 

「 改めて 」という語から、すぐに連想されたのが改元ということでした。

来月からは元号が、「 平成 」から「 令和 」に変わります。

新しい時代の幕開けですね。

 

「 令和 」を英訳すると「 Beatiful Harmony 」となるそうです。

美しい調和。いい響きですね。

 

美しい調和。それは絵画や音楽といった芸術の分野だけに限らず、人を思いやる心など、人が生きる生活の場に数多あると思います。

 

画家のポール・ゴーギャンは「 私は、見るために目を閉じる 」と言ったそうです。

これは、目で見るのではなく心の目で見る、と解釈される事が多い。

しかし、心は移ろいやすいもので、情報にも左右されやすい。心の目を育む為には、相当な精進が必要になる。

ここで見直してほしいのが、からだの感覚ということ。

からだの感覚は、その対象を含めその場の印象を捉えています。それを抜きにして、心の目で、というのは性急過ぎる感があります。

 

美しい調和。それを感じて感動し、新たな創造へつなげる。これは、五官からの感覚情報だけではなく、からだがききわけている感覚からの感動を、共に味わい、豊かな心を育む事ではないかと思います。

 

日本では明治以降、時代を経るごとに、からだとの関係性、からだに対する意識というのが薄れてきたように思います。

新しい時代に入る今こそ、からだのことを見直す時なのではないでしょうか。

 

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2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です。

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