東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

整から調を学ぶ

おはようございます。

 

これからの操体臨床を学ぶ上で、この生かされし空間に調和するナチュラルなからだの動きを識り、そして自分自身でその動きの感覚をききわけながら、自然の摂理に調和していく事は大事だと思います。

その調和が密になるほど、自分のからだのツクリも整い、そして動きも更に良くなっていく。

 

私も20年近く前の、創始者直系の操体の門をたたいた時は、体重が100kgを超えたメタボ体型でしたが、その2年後くらいには70kg台の体型、更に60kg台の体型になり、ここ10年以上体重の変動はない。

そして、中身の動きの調和をつうじて、ツクリも整っていると感じるし、更なる可能性も感じている。

 

これも、操体の第一人者である三浦寛先生に学んでいるからだと感じる。

ナチュラルな動きを知り、自分で実践するにしても、整ったお手本となる人物は必要。

手本とする形(カタ)がイメージできなければ、形無しともなりかねない。

良いイメージを、意識に刻み込むにこしたことはないが、それには第一人者に指導を仰ぐのが最適であろう。そして、その息遣いやからだに対する気遣いに触れておくことも大切。

 

本を読んでのイメージだけでは、自分の先入観が勝ってしまう場合が多い。また、写真やビデオだけでも、体感が伴った経験をしていないと、大切な事が写りこまれていても何が大事なのかが理解しづらい。

 

操体の作法の動きは、筋肉を消耗させる動きではない。その為、動きと呼吸の相関性はとりわけ重要となる。

操体の第一人者が、どう息を使い、この生かされし空間と調和しながら全身の動きを表現しているのか、実際にその息遣い、からだに対する気遣いを感じるのも大切。

 

「整」の形(カタ)が成ったお手本から「調」を学び、自分自身で動き、からだの感覚をききわけながら「調え」そして「調和」に導き、自らも「整って」いく。

そして更に、整った状態から、ナチュラルな動きを取り戻してゆく。そして更に…と循環する学びは凄く大切であり、そして愉しいものでもある。