東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

見直しから観直しへ。

おはようございます。

 

今回のテーマは「 改めて見直してみる 」ですが、私は以前から何か文章を書く時、通常は「 見る 」と書くところを「 観る 」と書きたくなる衝動に駆られることがありました。

 

通常、「 見る 」は物の形や色を目で感じる、判断するの意であり「 外を見る 」「 新聞を見る 」「 湯加減を見る 」などで使う。

「 観る 」は見物する、眺める、鑑賞するの意で「 桜を観に行く 」「 芝居を観る 」などで使う事が多いという。

 

しかし、宮本武蔵などは、目で見る「 見の目 」と心眼ともいうべき「 観の目 」を区別していたといいます。

また、仏教では物事のうわべではなく、本質を見とおす事を「 観 」というのだという。

 

操体治療医学に留まらず、健康でより良く生きる為の学問であります。学問といっても、文献を読んで研究するような学問ではなく、からだから学ぶ学問であります。

橋本敬三先生は、著書の中で「 二宮尊徳は字に書いてない天地の書を読めと教えられたそうだが、これこそ本当の学問であろう 」と書いています。

からだからの学びをとおし、見直しを重ねていくと人生観も変わり、観直しとなってくる、と感じます。


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2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です。

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