東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

改めて見直してみる(初日)

友松さん、一週間ありがとうございました。
今日から畠山裕美が担当致します。
 
今回のテーマは「改めて見直してみる」とのこと。
テーマを出題したのは三浦先生ですから、「今までの常識などを見直せよ」という意味があるのではと推察しています。
 
何を意味しているかというと「操体の今までの常識も見直せよ」ということです。
 
先日映画を観てきました。
 
 
(ビリーブ 未来への大逆転)
 
これは、アメリカ合衆国最高裁の判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグがモデルになっています(現役85歳)。今、アメリカで最も尊敬される女性、略称RBG。
 
100パーセント勝ち目のない、性差別(男性に、介護の税金控除が認められていないこと)の裁判に勝訴する話です。
 
これは、母親を介護している独身の男性に対して、介護費用の税金控除がなされていないことを「性差別」として告訴したものですが、その裏には、根深い女性差別解消への一歩が含まれていました。
 
彼女がハーバードのロースクールに入った1956年当時は、500名の学生のうち女子は9名、女子トイレもなく「男の席を奪って入学した気持ちはどうだい」とか、今では考えられないくらいの性差別が、当然のように行われていました。
 
当時女性はクレジットカードも作れなければ、ルースは大学を首席で卒業したものの、女ということで、法律事務所では職を得られず、大学教師の道を進みます。
 
 
 
 
今でも、高学歴の女性に対し「あなたのスキルでは、うちでは満足できないでしょうから」と、敬遠される話は普通に聞きます。
 
まあ、変わってきているといいつつも、まだまだ根深いのが性差別ですね。
 
逆に考えると、男性も「男らしさ」というヨロイにがんじがらめになっているのかもしれません。
女性も、男性に無意識に「男らしさ」を要求しているところもあります。
 
 
そういうことが、すこしづつ、見直されてきたのが、ここ数年です。
 
 
ちなみに、この映画の原題は'On the Basis of Sex' と言います。
「性に基づいて」という意味です。映画会社も邦題を一生懸命考えたんだろうなと思います。
 
 
4月29日開催です。
 

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