東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

日記より。

おはようございます。

毎日書いている日記も、もう10年以上続けていますから結構な量になっていました。一日に10行弱しか書いていなくとも、一日一日なにがしかの気づきがあるのがうれしいし、有難くも感じます。

日記を改めて見直してみると、平成23年の1月から、その日の冒頭に「 今日も新しい気づきと学びと勇気をいただき有難う御座います 」と書き出すようになっている。
これも、師から教えていただいた事であり、毎朝必ずこの一行だけは書き込むようにしている。

これは一日の始まりに、先取りして感謝するという事であり、新しい一日には「 新しい気づきと学び 」は必ず有るものであるから、先に感謝してしまったほうが気持ちが良いと感じる。
生かされて生きている限り、何かが有る。それを見落とさない為にも、先に「 有難う御座います 」と感謝してしまう。

「 勇気 」にしても、いただくものとして先取りして感謝する。そのほうが自信につながると思うのです。
勇気を自分で出すもの、出さなきゃいけないものと思ってしまうと、プレッシャーになったりもします。それと、勇気とは他人の判断基準や世間の評価で決められるべきものではない。その評価に合わせようとするとおかしくなってくると感じます。

勇気とは、無意識的にも快の予感により突き動かされるものだとも思えるのです。
誰かか危機に瀕している時に助けてあげたい、これも義務感だけでなく、そうした方が良いと感じて自分の事は顧みず、行動や言葉になるものだと思います。

操体の臨床は、他の治療体系とは違い、不快な状態に陥らせてしまった「 本人 」ではなく、そんな状態でもバランスを立て直そうとしている「 本人のからだ 」の感覚を重視しています。
それ故、本人には怪訝そうな顔をされることもあります。しかし、そこで自分がどう思われているのかを気にしていたのでは、本人のからだの要求には応えられなくなってしまう。
快の予感を感じ、本人と本人のからだが快によって調和に向かうように、必要な作法と言葉をとおさせていただく。
そういった必要不可欠な勇気を、必要不可欠にいただくことに感謝。



一週間のお付き合い、ありがとうございました。
明日からは畠山裕美先生の担当となります。
明日からもどうぞ宜しくお願いいたします。


友松 誠。

 

2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です。

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