東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「よくわかる操体と操体法」6

説明すればするほど、操体の色々な側面が見えてきて、どれを説明しようかと迷ってしまいますが、操体を説明するならば「操体の常識は世間の非常識」と言えるでしょう。
 
普通だったら「固まらないように、痛い方、可動域が悪い方を一生懸命に動かす」(リハビリとかそうですよね)
操体は「動きやすい方、よい方を動かす」
 
普通「頑張る」
操体「頑張らない」
 
「頑張らない」とは、秋のフォーラムにも出てきますが、「頑張らない」というのは、努力しないとか何もしないということではありませんし、だらしなくてよいというわけではありません。
 
頑張るとは「本当はやりたくないことをやる」
頑張らないとは「本当はやりたくないことをやらない」
 
と思っていただければいいでしょう。
これを
「からだが、本当はやりたくないことをやる」→ 頑張る
「からだが、本当はやりたくないことをやらない」→ 頑張らない
 
とすると、もう少し分かりやすいかもしれません。
「からだ」を主語にすればクリアになります。
 
私達はどうしても「からだ」の希望や望みを無視してしまうことがあります。
 
そこ、からだの声や言い分を聞くお手伝いをするのが、操体の指導者です。
 
 

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