アタマのほうだけで、がんばろうがんばろうと
懸命になることで、からだのことは忘れられ、
意識がどんどん離れていく。
こうなると、こころもからだも消耗の流れに入り込み、
気がついたときにはどちらも疲弊してしまっている。
こういう「がんばる」姿勢は、気持ちがいくらあっても
がんばり続ける事、継続し続けることが困難である。
一方で、精力的にがんばり続けているようにみえる人も
世の中にいることは事実だ。
これには何か、秘密があるように思う。
外から見ていてはわからない、何かがそういう人の中には在る。
恐らく、その人自身の中には「がんばっている」という意識はいない。
別な言葉を抱いて、歩んでいる。
「言葉は運命のハンドル」と橋本敬三先生は仰った。
自分自身のなかで、「がんばる」以外の自分に合った言葉を見つけていくことも、
健康で、充実した人生を送る秘訣なのではないかと感じている。