東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

ありのままに? 五日目

最初に書いておきます。ディズニー映画なんて、お子様向けじゃん、とバカにしている方がいたら、そういう先入観を捨ててください。
 
 
先入観や思いこみを捨てるのも "Let it go"です。
 
また、こういう時って、私の経験によると「必要な人ほど、自分の価値観が変わるのが怖いので観ない」んです。
 
もしも「イヤだ」とか「観たくない」「女子供が観るものだ」という感情が湧いてきたら、チャンスです。
 
私はたまに、周囲の人に本を勧めることがあるのですが「この人にすごく必要だよな」と思う人に限って、変わるのが怖いのか(人間には恒常性がありますからね)、読まないんですよ。これは毎回「面白いな~」と思ってみています。
逆に「読みました~!」と、変化を受け入れる人は、どんどん変わっていきます。
 
 
 
こういう時、小さい娘さんとかいれば観るチャンスもあるかと思いますが、観ても多分吹き替えですよね。
この映画は、是非字幕での鑑賞をお勧めします。
 
アナと雪の女王 (字幕版)

アナと雪の女王 (字幕版)

 

 

 
「アナ雪」こと「アナと雪の女王」の劇中歌、Let it go"が日本でも流行りました。
 
ワタシ的には、”Let it go” というと、DEF LEPPARDの曲を思い出すのですが、日本ではビートルズの”Let it be”が、「あるがままに」と訳されているので、そんなニュアンスで捉えていた方も多いかもしれません。
 
 
私も最初は「ありのままの私を愛して」的なものを想像していたのですが、ところがどっこい、だったのでした。
 
Let it go を、詳しくみてみましょう。
 
 Letは、使役動詞なので、「それを行かせる」という意味があるが、意味的には
「思いこみや執着を手放す(して、自由になる)というのがニュアンス的には近い
 
「レリゴー」のところです。
 
Let it go, let it go
Can't hold it back anymore
もういいの、ありのまま
これ以上我慢できない
 
Let it go, let it go
Turn away and slam the door
I don't care
what they're going to say
Let the storm rage on.
The cold never bothered me anyway
 
もういいの、ありのまま
背を向けてドアを思いっきり閉めて
気にしないの
彼らが何を言おうと
嵐よ吹き荒れなさい
とにかくもう気にしない
 
「いい子」(Good Girl)にして
隠していた自分の力を
発現させてしまい、
一人雪の野原に逃げた時の歌。
つまり、人前で偽っていた自分を
出してしまった。
それなりのダメージはあったけれども
自分を偽る必要は無くなった
 
 
という、実は
開き直って自由になった!
ティアラ(王冠)もぶん投げて、自分はありのままでいいじゃない!
という歌なのでした。
単に「ありのままの私を愛して~」なんていう歌ではないのです。
 
二度と戻らない
過去はもう過ぎたこと
理想の娘はもういない
私の道を行く
嵐よ、吹き荒れるがいい
 
 
ありのままの自分を、他者の目からではなく、自分を受け入れ、なおかつ、それによってこれから起こる自分への災難やプレッシャーに対し勝利宣言をしているのです
 
最近のディズニーは
 
自立するプリンセス
 ・「アラジン」
アラジンが全然目立たず、自立するジャズミン姫
 
 LGBTへの理解
  ・「美女と野獣」(ゲイの登場人物など)
 
ヴィランズ(悪役)の新解釈
    ・「マレフィセント」