操体の創始者、橋本敬三先生は「言葉は運命のハンドル」って言った。
使う言葉によって、運命が変わるってことなんだ。
操体を勉強している人達が「ことば」を大事にして「言葉をコントロール」しているのもそのためなんだよ。
言葉を統制できる人を賢人といい、統制できない人を愚か者という、なんて、橋本先生はちょっときびしいことを言ってるけどね。
がんばらない、っていうのは、なにも無理して「がんばっちゃいけない」っていうことじゃない。
「がんばる」っていう言葉をかくれみのにして、まちがった方向の努力をしたり、無理なことをしたりしないほうがいいよ、ってことだ。
あと「がんばる」って言っておけば、ゴマカシもきくからね。
がんばる、って言う言葉を「目標にむかう」とか「ベストを尽くす」っていうのはどうだろう。
「がんばる」「がんばれ」っていうのがくちぐせになっている人は、自分が「何に対して」「がんばろう」と思っているのか。人に言うときは「何に対してがんばれ、って言っているのか」一度確認してみるといい。
実は言いやすいからとか、「がんばれ」と言っておけば丸く収まるとか、自分は責任とらなくていいからとか、色々な理由があるはずなんだ。
確かに試合の前とか、四文字だし、言いやすいかもしれない。「勝てよ~」「まけるなよりも、言いやすいかもしれない。
「ベストをつくせ~」って長すぎるかもしれないね。
七日目は、三茶の自由な哲学するくろねこでした。
一週間ありがとうございました。