東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

自律神経の調和

 自律神経は、内臓の働き、血液、リンパ液の循環、ホルモンや酵素の分泌などを司るものであり、まさに生命の根本といえるものだ。 自律神経には、交感神経と副交感神経の二種類があり、この二つがバランスよく興奮することでからだの営みは調ってくる。

 

 また、交感神経と副交感神経という両神経の興奮の力が弱ければ、生命現象が衰えることになる。 そこで自律神経を強くする一つの方法として肉体からアプローチする操体の動診・操法という調身を提唱するものだ。 そのような操体で行う調身は、からだのバランスを調える上において、精神のバランスも同時に保てるわけである。

 

 心身ともに調和のとれた人間こそ、健康で心がひろく、愛に満ちた人間であり得るものと思う。 よく心身は一体であると言われているが、この言葉の含んでいる真理内容が本当に理解され、そして心身一体が本当に実行されたならば、人間は心もからだも健康であるはずなのである。 

 

 ところで、心とからだが完全に分離するというのは生命の死を意味する。 心とからだが融通自在に交流し合っているところに生命は成り立つのである。 心の調和が乱れると、その結果は必ずからだに現れてくるし、からだに故障があれば、これもまた必ず心に影響が及ぶことになる。