今月の同志達との勉強会では久しぶりに臨床を兼ねた実技の練習を行いました。
久しぶりにあの空間を味わえたことで、操体の臨床の素晴らしさを再認識することが出来ただけでなく、快の新たな一面に出会えたように感じました。
「きもちのよさでからだはよくなる」ということは以前も書いたことですが、それはいったい何で生まれれるのか?ということを今回体験したことの中で自分なりにそれを考えてみました。
まずは結論から書くと「リズム」です。
リズムには「自分の感覚的なリズム」、「からだのリズム」、そして「空間(環境)のリズム」があり、この3つのリズムが調和して私達は生かされているように思います。
逆にこの3つの歯車が狂ってしまうと、不快という現象が生じてしまうという捉え方です。
自分の感覚でキャッチすることが出来るリズムはある程度コントロールすることが出来ますが、からだのリズムというのは私達を生かしてくれている環境との兼ね合いがあるので自力だけでなく、他力的な要素も必要だと思います。
そのからだのリズムをどうにかコントロールしていくのが、操体の学びと臨床の中にあり、きもちのよさを味わうことで自己制御することが可能となるとなるのだと近頃は感じています。
こういった捉え方をしていくと、本当に「ととのう」ようにしなければならないものと何なのか?
改めて考える必要がありますが、からだが自然環境に適応していくために必要なリズムに調整してくれていることは確かなことです。
その有難さを知ることの悦びがこの学問にあるのです。
2020年春季東京操体フォーラムは4月29日に開催致します。