近頃、人の癖をよく観察するようにしています。
日常の中の些細な癖、臨床の中で見る動きの癖、様々な癖を目にしますが、最近はこの癖も良し悪しを付けず、からだが示してくれるひとつの反応として捉えるようにしています。
以前は臨床の中で歪みの元となる癖を整えていくことを一つの目的にしていて、その捉え方はどちらかというと癖に対して「悪い物」という見方でした。
しかし最近は癖の中にもからだからのメッセージがあるのではないかと思い、からだの意志を尊重するようになってきました。
からだの意志とは本人の意識とは別に存在し、常に無意識の中で肉体がキャッチしているものだと思います。
よくこのブログでも書いている「からだにききわける」ことがこれを紐解く一つのキーワードになることは確かなことです。
臨床に立ち会う立場の人間は自分の中の基準だけで良し悪しを決めるのではなく、この「からだの意思」をくみ取りながら臨床を行っていくことが大切なのだと感じています。
2020年春季東京操体フォーラムは4月29日に開催致します。
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