東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

意識に鎖を付けているという無駄⑥

(続き)

飛沫をとばす。 

 

アムステルダムの空港にあるスキポール空港の男子便所。

ここで始まった「ナッジ」も面白いです。

ご存知の方もいるかもしれませんが、男子便器の中に「蠅」を書いてあります。

 

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このナッジを行っていない当時、トイレ清掃費で7億円かかっていたので、少しでも減らしたいと思案していたそうです。

 

このイラストで描かれているハエ、これがナッジなんですね。

多くの男性諸君は、このハエにめがけて飛沫をとばすんでしょうね。

その位置は、跳ねにくい設計という仕掛けがあり、そうすると、アラ不思議。

 

トイレの清掃費は20%削減され、オシッコが床に飛び散る量は激減、清掃の手間も省け、かつ衛生的になったそうです。

 

変な言い方ですけれど、男子諸君なら想像できるかと思います。

このイラストで描かれている”ハエ”ではありませんけれど、創意工夫は必要です。

 

からだのつかいかた。

からだの要求にかなう「作法」もあります。

結果、運動をわざわざしなくとも、体力は充実し、免疫力は向上してしまうんですよ。

 

まさに、現在進行形の操体とは「ナッジ」そのものを行っている学問です。

 

                            (続く)